赤ちゃんで一般的ながんである「神経芽細胞腫(神経芽腫)」という病気に対する新薬候補が臨床試験に入っている。

 新しいタイプの薬となる。

2番目に多い小児がん
 米国カリフォルニア大学サンディエゴ校が2015年8月11日に紹介している。

 研究グループによると、米国がん学会によれば、神経芽細胞腫は1歳以下の赤ちゃんで最も多いがん。小児がんの6%になる。米国では毎年約700人がかかっているという。

 神経芽細胞腫の症状は、腹痛、腸の変化、気管の圧縮、足のはれまたは目の変化などに及んでくる。

 神経芽細胞腫の診断される平均年齢は1歳から2歳。まれではあるものの、出産前に超音波で検出される場合もある。3分の2の場合は、診断されたときそれは既にリンパ節をはじめ体のほかの部分に広がっている。

がんに栄養や酸素を与えない
 今回、新薬候補となっているのは開発名を「SF1126」と呼ぶ。腫瘍に栄養や酸素を供給する血管を作らせないようにして、成長を邪魔する。「PI3キナーゼ阻害薬」と呼ばれるタイプの薬となる。

 カリフォルニア大学サンディエゴ校で開発された小児がんのための新しい薬。14の国内の病院で子どもに初めて効果を検証する第1段階の臨床試験(フェーズ1)を開始する。

 米国国立衛生研究所(NIH)をはじめ支援。米国とカナダから遺伝子、生物学、免疫学、化学、病理学、臨床調査、画像化などの専門家がチームを組むという。

難しいがんに薬試す
 研究グループによると、神経芽細胞腫は自然に消える場合も珍しくないが、場合によっては治療がうまくいかない場合がある。20%〜50%で高いリスクの神経芽細胞腫となる。

 原因についても3分の1の子どもでは関係する異常遺伝子(MYCN、ALK)が確認されている。他の3分の2では異常遺伝子が見つからない。

 今回は、高いリスクの子どもを対象として薬の効果を検証する。MYCNと薬の効き目の関係も調べる予定となっている。

文献情報
Novel Therapeutic Agent for Pediatric Cancer Developed at UC San Diego in Clinical Trials



引用元:
赤ちゃんで一般的ながん「神経芽腫」に新薬候補、「PI3キナーゼ阻害薬」臨床試験入り(Medエッジ)