7、8月は高校野球の報道が紙面を飾る。ひたむきに投げ、打ち、走るプレーが感動を呼ぶ。列島の夏の風物詩である。小〜中学生の部活でもサッカーと並んで人気が高い。
好きな野球を長く続けるには、けがをしないことが大切である。手首や指を守る注意が欠かせない。転倒するときに、地面に手をつけないようにしよう。利き腕の親指は手のひらの中に握っておく。
練習後にしばしばひじの違和感や痛みを訴える。10〜15歳の成長期の生徒に多い。体質が関与するが、投げ過ぎが主な原因である。骨の成長の元が先端の軟骨で、筋肉と腱(けん)がついている。運動負荷でひっぱられ、軟骨が裂け、はがれると、ひじの動きは悪くなる。痛くて曲げ伸ばしができない。骨端症(こったんしょう)、野球ひじとも呼ばれる。
予防するにはオーバーワークをさけなければならない。練習は週に3日ほどにして、2時間で終える。全力投球は50球までが適切である。ひじが左右とも真っすぐに伸びるか、時折チェックしてほしい。関節を伸ばしたり、ひねったりするストレッチが必要になる。
腕の動きが不十分であったり、左右差があったりするときは早めに受診して検査を受けよう。MRIによって病変が把握できる。早期ならしばらく休むだけで回復するだろう。自分の状態を確かめ、正しく対処したいものである。
引用元:
ひじ守って野球練習(朝日新聞)