文部科学省が、高校生向けに「健やかに妊娠・出産するための情報」を盛り込んだ資料を作成した。

高校生向けの副教材を作製

有村女性活躍担当相は21日、「妊娠しやすさと年齢の関係」や「不妊」に関する内容を盛り込んだ保育教育の副教材を作成したと発表。

8月下旬から、全国の高等学校に配布するという。

現代的な健康問題についての副教材

作成された副教材は、「健康な生活を送るために」という45ページの冊子。

「危険ドラッグ」や「HIV」、「喫煙」など、現代的な健康に関する問題などについて、基本事項や関連資料を掲載している。

妊娠と年齢について説明

冊子内では、4ページにわたって「家族社会」や「妊娠出産」について記述。

女性の社会進出が進み、仕事と結婚・妊娠・出産の時期が重なる場合が増えていることをあげ、結婚や出産は個人の自由だが「妊娠・出産には適したタイミングがあることを覚えておきましょう」と記述している。

「妊娠に適した時期は20代」と記述

冊子には、妊娠と年齢について次のようなグラフを掲載。


文部科学省「健康な生活を送るために」

医学的に、女性にとって妊娠に適した時期は「20代」で、30代から徐々に妊娠する力が下がり始め、40歳を過ぎると妊娠は難しくなると説明している。

「不妊の増加」が背景に

文科省がこのような副教材を作成した背景には、不妊の増加がある。


文部科学省「健康な生活を送るために」

日本では、出産の高年齢化に伴って不妊治療が増加。2007年から2012年の5年間で、不妊治療数は約2倍に増えた。

日本産婦人科学会など9団体は、健全な家族形成のために中学校・高校の教科書に妊娠・出産の知識を盛り込み、妊娠・出産を踏まえたライフプラニングができる教育をしてほしいと政府に要望していた。

ネット上には「難しい」という声も

文科省が副教材に「妊娠と年齢」を盛り込んだことについて、ネット上にはさまざまな意見が寄せられている。
•ちゃんとした知識を若者に持ってもらう事は大切な事
•やっと、ここまで来たか
•さっさとこういうのは教えておくべき
•今の日本の少子化問題はそこじゃない
•大学出てすぐにピークに達するんじゃ、無理
•(社会構造による)「出産しにくさ」「産後の養育の大変さ」もちゃんと伝えろ
•若いうちに子供産んでもお金が無かったりもする
•出産後の育児生活の方が重要

「良い取り組みだ」と称賛する声も多いが、「分かっていても、今の社会構造的に難しい」「子どもを育てやすい社会にしてほしい」といった指摘も投稿されていた。
・出典元:健康な生活を送るために(高校生用) - 文部科学省
・出典元:文科省:妊娠しやすさと年齢、副教材に 高校生向けに作製 - 毎日新聞(8/21)
・出典元:妊娠・出産の知識を教科書に 日産婦などが要望 - 朝日新聞(3/3)


引用元:
文科省、高校生向け副教材で「妊娠・出産には適した時期がある」と説明(IRORIO)