体内時計がずれると、加齢に伴う不妊症の一因となることを、大阪大(大阪府吹田市)などの研究チームがマウスでの実験で突き止め、日本時間21日付の米科学誌「セル・リポーツ」電子版に発表した。ずれを縮めることで不妊症の改善につながる可能性があるという。
女性の生殖機能は加齢に伴って弱まり、閉経までに性周期不整や不妊などの症状が現れるが、その原因は明らかになっていない。一方、生体リズムを刻む「体内時計」は、加齢によってずれを調整しづらくなることが報告されている。
同大大学院歯学研究科の中村渉准教授らは、体内時計の周期を通常より30分〜1時間半ずらした雌のマウスを作成した。生後2〜6カ月では生殖機能は正常だったが、人間の30代半ば〜40代にあたる生後8〜12カ月に、多くのマウスで性周期不整などの症状が現れた。これらのマウスは、照明で昼夜時間を1対1に調整して観察したところ症状が改善する傾向がみられ、妊娠効率も野生型マウスと同程度に回復したという。
一方、同じ月齢の野生型マウスを、1週間のうち2日間、昼夜時間を3時間ずつずらすと、約80%が性周期不整を起こしたという。
中村准教授は「体内時計は人にも備わっており、加齢変化を考慮した規則正しい生活を整えることは、“妊活”項目の一つにもなりえる」と話した。
引用元:
体内時計ズレ調整で不妊症改善の可能性 阪大などの研究チーム、マウス実験で解明(産経WEST)