女性の心と体に影響を与え、美容と健康の源といわれている女性ホルモン。
女性ホルモンの“エストロゲン”が、アンチエイジングのカギになっているということはよく知られています。そのため、女性ホルモンへの意識が高まり、なるべくエストロゲンを減らさない、エストロゲンを増やそうと食生活を改善したり、サプリメントでエストロゲンを補給したりしている方は多いのではないでしょうか。
実は、女性にとって魔法のホルモンとさえ思える“エストロゲン”にも、マイナスの面があるということをご存知ですか?エストロゲンの分泌量が多ければ多いほど、エストロゲンの恩恵を受けられるわけではないのです。
なぜ、エストロゲンが婦人科系の病気のリスクに?
女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンがあります。
ホルモンバランスが正常な場合は、エストロゲンが、細胞、乳腺、子宮などへ強く作用しても、プロゲステロンがエストロゲンの作用を抑制するため、正常な状態を維持することができます。
しかし、エストロゲンだけが多く分泌される期間が長くなると、エストロゲンの影響を受けている乳腺や子宮へ過剰に働きかけてしまうことになり、正常な状態を維持できなくなってしまいます。
そのため、子宮筋腫の悪化や良性乳腺疾患、乳がん、子宮内膜症、子宮体癌などの婦人科系の病気にかかるリスクが高まるといわれています。
現代の女性は、婦人科系の病気を発症するリスクが高い!
数十年前まで、5人以上出産する女性は少なくありませんでした。しかし、厚生労働省の平成25年の出生率調査によると、晩婚化の傾向などで1人の女性が出産する子どもの数は1.4人になっています。現代の女性は、ライフスタイルの変化により、昔と比べると妊娠・出産の回数が減少しているのです。
妊娠・出産の回数が減少しているということは、生涯で経験する月経の回数が増えているということになります。女性が生涯に経験する月経の回数は、昔はおよそ40〜50回でしたが、現代では出産回数の減少に加えて初潮も早くなったため450〜500回にもなるのです。
ですから、現代の女性は昔の女性よりも、月経周期ごとにエストロゲンだけが分泌される状態が多くなる「エストロゲン過多」になりやすいといえます。
定期検診を心がけましょう!
婦人科系の病気の患者数は年々増加しています。厚生労働省は調査で下記のことを発表しました。
・ 乳がんは、30代から増加しはじめ、年間約3.5万人が発症し、約1万人が死亡している。
・子宮内膜症の患者数は、最低でも推定100万人とされ、20〜30代に多く30年前に比べて3倍近く増加している。
・子宮筋腫の患者数は、2011年約9.5万人とされ、病院に行っていない潜在的な患者を含めると数十倍になると推測され、30〜40代の発症率が高くなっている。
もしエストロゲン過多による疾患について気になる人や心当たりのある人は、婦人科で医師に相談してみましょう。また、定期受診をきちんと受けることも大切です。
(予防医学指導士・予防医学メンタルヘルス相談士・メノポーズカウンセラー / 木下ゆう)
引用元:
現代女性は要注意!女性ホルモンの増加が婦人科系の病気リスクを高める!?(楽天WOMAN)