女性に多い癌(がん)の一つが、乳癌です。現在、授乳中で乳房にしこりを見つけて不安になっているママからの相談に、看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。

■ママからの相談:「胸のしこりが気になります。授乳中に乳癌などになることはありますか?」


『最初は全く出なかった母乳が次第に出るようになり、現在は母乳で育てています。ただ、最近おっぱいのハリがひどく痛みを覚えることも多々あります。触るとしこりのようなものもあり、マッサージなどでも解消されないことがあります。このまましこりが残ってしまうのではないかと不安なのですが、身体や母乳に問題はないのでしょうか。授乳期間中に乳癌(がん)など、胸のしこりの病気になったりすることはあるのでしょうか。(30代・女性)』


■授乳中の乳癌発症は、まれ


授乳中に乳癌(がん)を発症する確率はゼロではありませんが、まれなようです。乳癌と乳腺の詰まりの違いについて教えてくれました。

『授乳中には、しこりができやすいのですが、乳癌を発症するのはまれで、ほとんどが乳腺のつまりによるものです。乳腺のしこりは、弾力性があり、硬かったり、柔らかかったりしますが、乳癌の場合は、石のようにごつごつして硬く、痛みや熱がありません。(産科・婦人科看護師)』


『授乳中に乳癌になるという可能性はゼロではありません。しかし、乳癌のしこりと授乳中に起こりやすいしこりは性質が違います。話をお聞きした限りでは、乳癌の可能性は低いです。乳癌のしこりは、基本的に痛みはありません。無症状でごろっとした感じのしこりができます。よく、豆の上にこんにゃくを置いて、こんにゃくの上から豆を触る感じと表現されています。(健康管理科看護師)』


■乳腺が詰まらないように気をつけて


授乳中の場合、乳腺の詰まりがしこりの原因です。乳腺を詰まらせないためのポイントや、乳がん検診を受けるタイミングをアドバイスしてくれました。

『授乳中のしこりを防ぐには、赤ちゃんによく吸ってもらうことです。飲み残しの母乳は、搾乳して出しきってください。脂っこいものや甘い物は、乳腺を詰まらせやすくなるので、なるべく控えてください。(産科・婦人科看護師)』


『卒乳した後に母乳を出し切ってしまわないと、母乳が乳腺内に残り、しこりになってしまいます。このしこりが乳癌になることはありませんが、次の出産後に母乳が出にくくなったり、乳腺炎を起こしやすくなったりします。自身のマッサージでしこりがとれない場合は、助産師にマッサージしてもらってください。乳癌の検査を受けるのでしたら、卒乳して3カ月ほど経過してからがいいでしょう。(産科・婦人科看護師)』


『授乳中はおっぱいを作るために乳腺が発達していますが、詰まってしまい炎症を起こして痛みを生じることがよくあります。対策としては、マッサージをして、食べ物(詰まりの原因となりえる乳脂肪分や動物性の脂質を控える)に気を付けるなどがありますが、ひどいようなら受診してください。(健康管理科看護師)』


授乳中は乳腺が詰まると、しこりになります。赤ちゃんによくおっぱいを吸ってもらい、食事やマッサージなどにも気をつけましょう。しこりやハリがひどい場合は、受診を検討してもよいでしょう。


引用元:
胸にしこりが…授乳中に乳癌になる可能性は?(マイナビニュース)