長い休みを楽しみつつも、水泳教室や補習クラスなどの学校行事や宿題などで意外と忙しい日本の子どもたち。そんな時にちょっと気になるのが、世界の子どもたちの夏休みです。


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期間はどれくらいで、宿題はあるのかなど、どんな様子なのか覗いてみたいですよね。今回は、フランス、タイ、アルゼンチン、ミャンマーに住む子どもたちの夏休みを紹介します。


フランスの子どもの夏休みは、家族全員で1ヵ月バカンス
住むエリアによって、夏休みの時期が微妙に異なるフランス。とはいっても8月はほとんどのエリアがお休み。子どもの夏休みに合わせて、親が有給を3〜4週間取り、国内を中心にバカンスに出かける家族が普通です。

また、フランスでは行政やNGOが積極的に行っているサマーアクティビティー(コロニー・ドゥ・バカンス)が豊富なため、ある程度の年齢になると、子どもだけでコロニーに参加させることも多いようです。

海が近い南フランスでは、オプティミストと呼ばれる小さなヨットのクラスや、近くの島に引率の学生と共に2週間ほど渡り、共同生活を送るクラスなどにリーズナブルな料金で参加できます。

ちなみに、フランスでは学校から夏休みの宿題が出されることはありませんが、この時期になると、宿題代わりのワークブックが書店に山積みに置かれています。


タイでは、3月中旬〜5月が夏休み
1年中暑いタイでは、「水かけ祭り」で有名な旧正月、ソンクラーンがある4月を挟み、3月の半ば〜5月に夏休みを取ります。

地域や学校によっても異なりますが、小学校も中学校も宿題はありませんが、学習塾や習い事に通うのがここ数年、流行中のため、夏休みも学習塾に通う子どもも多くなりました。

なお、2学期制のタイの学校は、10月にも比較的長い休みがあります。



アルゼンチンの子どもたちは、夏休み明けが新年度のはじまり
南米、アルゼンチンの夏休みは、12月〜3月はじめまでの約3ヵ月間という長期にわたります。

夏休みの終わる3月は、南半球では秋にあたる季節。そこから新年度になるため、夏休みには基本的に宿題が出ません。すると、3ヵ月間まったく勉強をしない子どもも多いため、習ったことを忘れる子どもが続出。その結果、新学期が始まると、最初の数週間は前年度の復習期間になるそうです。

フランス同様に、子どもを連れてバカンスに行くのがアルゼンチンの家族と過ごす夏休み。長い休みが終わると、ホッと一息つく親御さんも多そうですね。


ミャンマーの子どもの夏休みは、帰省して家のお手伝い
ミャンマーは、タイのお隣の国。こちらも、夏休みはタイ同様に、旧正月がある4月を挟み、3月中旬〜6月の始業式まで、約3ヵ月近くあるようです。

子どもたちは、近所の子ども同士で路地やそれぞれの家で一緒に遊んだり、両親の田舎に一緒に帰省したり、お母さんの仕事のお手伝いをしたりと、懐かしい昔の日本の夏休みを感じさせる時間を過ごしているようです。

国によって異なる夏休み。とはいえ、どの国の事情からも、親が大変そうな様子は透けて見えますね。皆さんは、この夏休みをどのように過ごしていますか?




引用元:
覗いてみたい! 世界の子供の夏休み(excite)