妊娠中の飲酒は控えるのが常識。加えて、妊娠しやすい時期のアルコールも避けたほうが無難なようだ。

オーストラリアの研究で、妊娠が成立する前後にアルコールを飲むと、赤ちゃんが大人になってから肥満になりやすいことがわかった。

お酒5杯でリスク高く
クイーンズランド大学の研究で明らかになった。それによると、妊娠が成立する時期にアルコールを飲むことで、赤ちゃんが大人になってから肥満になったり、2型糖尿病を患ったりするリスクが懸念されるという。

日常的にお酒をたしなむ人が気になるのはその量だろうが、5杯でリスクが高まるとのこと。

空腹時血糖値に変化
研究チームはマウスを2つのグループに分けて実験を行った。片方のグループにはアルコールを混ぜた餌を、受精の4日前から妊娠成立4日目まで与えた。

すると、餌のカロリーはどちらのグループも同じだったのにもかかわらず、アルコール入りの餌を食べた親から生まれたマウスは6カ月後、空腹時血糖値が高く、インシュリン感受性が低下していることが確かめられた。

研究チームによると、これはアルコールが胎芽(胎児の前段階)の成長に影響をもたらすためという。

研究を主導したKaren Moritz博士は「肥満や糖尿病というと、本人の食事内容や運動不足に主原因があるとされている。しかし、母親の妊娠前後の飲酒も影響を与えている」と話す。

これから妊娠を考えている女性は要注意だ。



引用元:
妊娠しやすい時期のお酒は要注意!子どもが将来肥満になるリスク大との研究結果(IRORIO)