8月。帰省でご親族と久々に顔を合わせ、新しい家族が増える、増えたなどの嬉うれしいニュースを耳にした方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、モーハウスで行っているいろいろなママ支援活動のうちのひとつ。病院や助産院など、医療従事者の方を通して行う母乳育児のサポート活動です。医療従事者向けということでメディカルサポート、通称メディサポチームと呼んでいます。
例えば、助産師さんが主催するママ向けイベントにスタッフが出張して「子連れでおでかけするコツ」についてお話させていただいたり、一方では子育て中のママから集まってくるお悩みの声を病院へお届けしたり…。今回は、そんなメディサポチームのエピソードをお話ししてみたいと思います。
さすが専門家、早くに気づいてくれた授乳服の意義
そもそもモーハウスにメディサポチームが生まれた背景には、今から18年前、まだ「授乳服」という言葉も普及していなかった起業当時に、ママよりも早く授乳服に興味を持ってくれたのが助産院や病院の方々だった、という経緯があります。
お産のことを扱うミニコミ紙に記事を載せていただいたら、「授乳服のこと、お母さんたちに教えてあげたいからパンフレットを200部送って!」と電話をいただき、コンビニのカラーコピーでは対応できないと、初めて印刷所に頼むきっかけをもらったのも、助産院からでした。「病院で母乳育児に力を入れているから、こういう本当に役に立つものをお母さんたちにプレゼントしたい」という連絡を病院や助産院からいただいたりもしました。こんな流れから、自然と、産院のドクターや助産師さんとの交流がうまれてきました。
一方で、ママたちに話を聞いてみると、「子どもを産んでから、どこに行けば子育てや母乳育児について信頼できる情報が得られるのかわからなかった」と言う声も。実際、専門家の方たちと話していると、情報が多すぎることで混乱したり、他の親子と横並びにしようとして、しなくていいつらい思いをしたりして子育てしているママが、なんと多いことか、と改めて思います。インターネットなどで情報が溢あふれて錯綜する今だからこそ、やっぱり専門家のいる病院で得られる情報が、ママたちが無理なく子育てするために大事だと感じます。
「子育てをラクにする情報」をママと病院の間で橋渡し
都内の病院の売店の様子
都内の病院の売店の様子
では、病院側は十分情報があるかというと、もちろんプロですからお産や母乳に関しては専門家です。でも実は、出産後、家に帰ったお母さんがどんなところに困っているかという情報は、あまり入ってこないとも聞きます。モーハウスには、そういった子育て中のママたちのお悩みの声や母乳相談がどんどん入ってくるので、そんなお母さんたちの声や関連情報を病院にもお届けできるようにしています。
こんなふうに、病院経由でママたちへ「子育てをラクにする」情報をお伝えしたり、逆にママのお悩みの声を病院に届けたり、情報の橋渡しとなる活動が、私たちにできること!と活動しています。
ラクな授乳でお出かけできる⇒ママの表情が変わった!
最近のリアルな活動風景をお伝えするために、実際に現場へ出ているママスタッフに話を聞いてみました。彼女は青山ショップのスタッフと兼務で、メディサポチームの授乳服アドバイザーとして、毎月約20軒の都内の病院や助産院に足を運び、授乳服を活用した無理のない子育て生活のアドバイスなどを行っています。
この7月には、地域の助産師さんが主催するイベントの中で授乳服の出張体験会を開き、大好評だったとか。
「お母さんたちってやっぱり、赤ちゃん連れでの遠出がちょっとおっくうになってしまっている。だから、逆に私たちが、ママの生活圏に出かけていくんです。そこで実際に授乳服を試着して授乳体験をしてもらうと『こんなにラクなんだ』と驚かれるんですよね」と彼女。
また、お手伝いに来てくださっている地域の助産師さんたちからも口をそろえて、「お母さんたちのああいう顔、初めて見た!」という反応が。普段、助産師さんたちが目にしているのは、赤ちゃんありきの「母の顔」。でも、この体験会でのママたちは、試着を楽しんだり、おでかけを楽しむ姿をイメージしたり、いきいきと「女性を楽しんでいる顔」になっていたそうです。
あまりに楽しそうなママたちの姿に、他の助産院の方からも「うちでもやってほしい」というお声がけをいただいているとか。すでに横浜など、都内近郊の地域でもイベント開催をしたり、最近では授乳服アドバイザーとしてだけではなく、NPO法人「だっことおんぶの研究所」(静岡市葵区)のベビーウェアリングコンシェルジュも取得し、活動の幅を広げてくれています。
「生後3か月同窓会」の場で「ラクなコツ」を伝授
都内の病院で行った3か月同窓会での授乳の様子
都内の病院で行った3か月同窓会での授乳の様子
3か月同窓会で好評の電車授乳実演の様子
3か月同窓会で好評の電車授乳実演の様子
もうひとつ、彼女の話からぜひ紹介したいのが、とある病院の「3か月同窓会」に毎月伺っているというエピソード。その病院では、毎月必ず3か月同窓会というのが行われていて、3か月前に出産したママが赤ちゃん連れでもう一度集う場があるんですね。
ベビーマッサージをしたり、絵本を読んだりするそのイベント内で、モーハウスからも授乳服を活用したラクな子育てについてお話させていただいているとのこと。
「皆さん、当日は3か月のお子さんを連れて、電車でいらっしゃる。どうだったかと聞くと、『泣かないかヒヤヒヤした』と。そこで、私が人形を抱っこ紐ひもに入れ、授乳服を活用してつり革につかまったままできる“つり革授乳”をお見せすると、『あー、おっぱい見えない!』『電車の中で授乳とか考えたことなかった』と驚かれます。でも、電車の中で授乳できたら、どこだって授乳できるんですよね。スーパーでもどこでも」と、彼女の談。
当日会場にいるママたちは、毎日がんばって3か月の授乳を終えてきたところ。授乳といえば座ってするもの、自分の生活もままならない…という感じになっているところでしょうか。そこで「100%、目を見てラブラブ授乳するのもいいけれど、ママがラクに授乳できる“生活授乳”を取り入れることも悪いことじゃないんですよ」と伝えると、ママたちの肩の力もちょっとラクになるのだと思います。
また、この会がきっかけで、思い切って青山ショップにお出かけにくるママも。そこで実際に授乳をしながら働くスタッフを見て、更に子育てに自信をつけて帰っていくそうです。彼女が安心して外で活動できるのは、こういったショップスタッフとの連携もあるからなんですね。
「気楽な裏ワザ」発信で増える笑顔
そして、オフィスでも子連れ出勤を実践しているモーハウスは「子連れでおでかけするコツ」のネタ宝庫。余談ながら…といろんな小技を紹介していると、ママたちは「ああ、そんなに気楽でいいんだ」と和やかに。助産師さんからも「そんな裏ワザがあったの?」と驚かれ、「お母さんたちの笑顔が増えるから、そういうネタはどんどん発信してくれると嬉しいわ」と言っていただいているそうです。
次回は、メディサポチームの新たな取り組みとして、病院とコラボしたママへの出産祝いについてお話したいと思います。
(次回は8月19日掲載予定です)
引用元:
母乳育児ママの頼もしいお助け隊、メディサポって?(YOMIURI ONLINE)