不妊で悩む人を支援するNPO法人「Fine」(東京)は4日、不妊治療を受けながら仕事をした経験がある人の9割が「仕事と治療の両立は困難だと感じたことがある」とする調査結果を公表した。休暇や柔軟な就業形態など職場の支援態勢が整っていないことが原因とみられる。不妊治療には経済的負担が伴うが、仕事との両立が難しい実態が明らかになった。
調査はFineが昨年5月から今年1月まで、不妊治療に関心がある2265人(うち95%が不妊治療経験者)を対象にインターネットで行った。
その結果、不妊治療を経験した2152人中、仕事との両立が難しいと感じたことがあるのは1978人(91・9%)。治療内容によっては次の受診日の予定が立たず、遅刻や早退をしないといけないこともある。しかし、職場に有給やフレックス制度など不妊治療を支える制度があると答えたのはわずか5・9%。
治療と仕事の両立が難しいため、退職(527人)や転職(121人)、休職(104人)、異動(84人)など、勤務状況を変更した経験を持つ人もいた。その理由として通院回数の多さや、通院に時間がかかること、精神的な負担などを挙げる人が多かった。 精神的な負担を感じる人も多く、「体外受精をすると伝えたら、所属長に『さっさと1回で成功させろや』といわれた」「突然の休暇もありうると知ってほしい。責任感がある人ほど精神的につらくなる」などの声が寄せられた。
Fineは「新生児の27人に1人が不妊治療で誕生しており、不妊治療は特別なことではなくなった。治療には高額な費用がかかり、仕事と両立できる環境が必要だ。仕事をしながら安心して妊娠、出産、育児、不妊治療ができるような理解と支援が必要とされている」としている。
引用元:
「体外受精、1回で成功させろや」…不妊治療と仕事の両立、9割が「困難」(産経ニュース)