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パートナーの男性から感染

国立感染症研究所が、成人男性に対して風疹(ふうしん)の予防接種を受けるよう呼びかけている。

風疹は、感染力も強くなく、重症化することも少ない感染症だが、妊娠した女性が感染すると、赤ちゃんに心疾患や難聴などの症状(先天性風しん症候群)が出ることがある。

妊娠中は予防接種が受けられないことから、感染の可能性を少なくするため、外出を避けるなどの注意が呼びかけられている。

ただしパートナーの男性から感染することも少なくないため、これまでにも同様の呼びかけを行っている。

予防接種が無かった時代

現在は、男児女児とも予防接種が行われているが、予防接種が始まった1970年の後半は女子のみだった。

男女ともに予防接種が行われるようになったのは1995年以降だ。

つまり30代40代の男性は予防接種を行っていない人が多い。また何らかの形で風疹にかかった経歴があれば、免疫を持っているが、かかっていな人も少なくない。

資料では、男性の抗体保有状況をグラフにしている。

男性の風疹抗体保有状況
国立感染症研究所

予防接種を受けておらず、感染経験の少ない40代では、最高で25%の人が抗体を持っていないと推定している。

助成のある自治体も

風疹の予防接種自体は、多くの病院や診療所で行っている。

また新宿区のように助成金を出している自治体もある。妊娠を考えている女性だけでなく、そのパートナーの男性も予防接種を受けておこう。


引用元:
40代男性は4人に1人が免疫なし、成人男性に風しんの予防接種を呼びかけ(IRORIO)