赤ちゃんを抱っこすると、独特な甘くて優しい香りがしますよね。ママなら誰しも感じたことがある、まさに幸せの香りです。
でも歯科医院では、ママから「赤ちゃんの口臭を感じるので心配……」、といった相談を受けることがあります。
大人では誰しも気になる口臭ですが、小さな赤ちゃんにも口臭はあるのでしょうか?
そこで、今回はママ歯科医師である筆者が、赤ちゃんの口臭について解説します。
■見逃さないで!「赤ちゃんの口臭の原因」8つ
小さな赤ちゃんから口臭がしたら、「一体どこから?」「もしや悪い病気では?」と心配になってしまいますよね。でも健康な赤ちゃんでも、みんなそれぞれ抱っこした時の匂いが違うように、お口の匂いも個性として多少はあるものです。
そのためママは気になる場合でも、歯科医師が確認すると治療するような口臭は認めないことがほとんどです。
もし赤ちゃんに口臭がある場合の原因は以下8つが考えらます。
(1)お口の中の乾燥
唾液の分泌が少なく、お口の中が乾きがちな場合、子どもでも口臭を感じやすくなります。特に寝ている間は唾液の分泌が減るため、お口の中が乾燥しやすく、起きたときに口臭が気になりやすいです。
唾液は生後5ヶ月頃からよく出るようになります。それまでは赤ちゃんがほしがるだけ母乳を与えることで水分を補給し、あまり気にしないようにしましょう。
(2)口呼吸
風邪やアレルギー性鼻炎などで鼻が詰まると、口で息をします。口呼吸では口の中が乾燥し、唾液も減るため、口臭を感じやすくなります。
長引く鼻詰まりは口呼吸が習慣づいてしまうので、こまめに耳鼻科で鼻汁を吸引してもらい、早めに鼻でラクに息ができるようにしてあげましょう。
(3)高熱
熱が出ると、口の中が粘つきやすく、口臭を感じやすくなります。
(4)舌苔(ぜったい)
健康な人の口臭の約6割は舌に付いた汚れである舌苔(ぜったい)であるといわれています。歯が生えていない赤ちゃんでも口臭を感じるときは、舌にミルクかすがついていないかチェックしてみましょう。舌苔と紛らわしい白い病変として、鵞口瘡がありますので、心配なときは小児科を受診しましょう。
赤ちゃんへの舌クリーナーや歯ブラシを使っての舌の清掃は舌を傷付ける恐れがあるためオススメできません。
(5)歯垢
大人の口臭と異なり、子どもの口臭は歯垢が原因の場合が多いです。赤ちゃんでも歯が生えてからは歯磨きが必要です。しっかりと歯の汚れを落としてあげましょう。
(6)むし歯
むし歯も重度になってくると、臭いの原因となります。生え始めの歯は弱く、乳歯のむし歯は特に進行が早いので、早めにむし歯を治療しましょう。
(7)鼻の異物
大人が気づかないあいだに、小さな子どもは鼻へ異物を入れてしまっていることがあります。そのまま放置していることで、鼻の粘膜が炎症を起こし、鼻から悪臭がする場合もあります。子どもが鼻を気にしていたら、耳鼻科で診てもらいましょう。
(8)風邪、副鼻腔炎(ふくびくうえん)
風邪などにより副鼻腔に炎症がおこる副鼻腔炎などで青っ鼻が出ていると、鼻と口はつながっているので、口臭の原因となります。こまめに鼻汁を吸引してあげ、耳鼻科を受診しましょう。
■月齢別にみるお口のチェックポイント
【歯が生える前】
舌に付いたミルクかすが、口臭の原因となることがあります。特に小児科で言われていなければ、舌の清掃は必要ありません。赤ちゃんがほしがるだけ母乳を与えましょう。唾液の分泌が盛んになれば、あまり気にならなくなります。
【歯が生えてから】
歯に付いた汚れや歯垢が口臭の原因となる場合があります。母乳やミルクのあとはガーゼで歯を拭ってあげ、夜寝る前は歯ブラシで仕上げ磨きをしましょう。
【離乳食が始まったら】
食べ物の残りやプラークが歯に付着して口臭の原因となります。舌にも汚れがつきやすくなります。食後は歯磨きを行い、お水やお茶でこまめに水分補給を行いましょう。
いかがでしたか?
赤ちゃんの時期は強い口臭を感じることは稀であり、ほとんどは気にならないレベルです。ママが敏感になっていることもありますので、心配なときは1人で悩まず、歯科医院や小児科で診てもらうと安心できるでしょう。
引用元:
赤ちゃんにも口臭があるって本当?歯科医が教える「8つの原因と月齢別チェックポイント」(楽天WOMAN)