周期、生理痛や経血の量など、生理に関する悩みは人それぞれです。出産を経て生理が再開したものの、以前とは違う様子を心配する女性から相談がありました。看護師さんたちはどのように答えているでしょうか。

■ママからの相談:「産後5カ月で生理が再開。産後起こるようになった周期の乱れや生理痛は自然に治りますか?」



『産後5カ月頃に生理が再開しました。始めの3カ月はきちんと生理が来ていたのですが、だんだんと生理周期が整わなくなり1カ月間、生理が来ない月もありました。今月は不正出血のようなごくわずかの出血が2日間続いた1週間後に、生理が来ました。出産前はあまり生理痛がない体質でしたが、産後は激しい生理痛に悩まされるようになってしまいました。このような状態は自然に治るものでしょうか。それとも受診をするべきでしょうか。(20代・女性)』



■産後に生理が変化することは珍しくない



産後に生理痛の程度が変わったり、周期が乱れるなど、生理に変化が現れることは珍しいことではないようです。受診の目安についても教えてくれました。

『産後の生理の変化はよくあることです。妊娠前より経血量が変化したり、生理痛の程度が変わる方もいます。また、母乳栄養だとホルモンバランスが整いにくいため、無排卵や生理不順になりやすくなります。生理痛がひどくなった方は、妊娠、出産による骨盤のゆがみのためとも考えられます。一年以上経過すると元の生理の状態に戻ると考えますが、毎回、不正出血がある場合、生理不順が改善されない場合は、病院を受診してください。(産科・婦人科看護師)』



『授乳が出産後の生理に大きく影響を与えます。なぜかというと、お乳を与えることによって分泌されるプロラクチンが排卵を抑制してしまうからです。不正出血のようにみえる出血は、このようなホルモンバランスの変化によるものと考えられます。無排卵状態で生理になると、不正出血がでる場合も多いです。一般的に授乳を終えて1カ月くらいでホルモンのバランスが整ってくるので、授乳中なら大きな心配はいりません。(健康管理科看護師)』



『生理痛で受診が必要かどうかは、その重症度にもよります。日常生活に影響を与えるような生理痛が毎回続くようでしたら、相談してもよいでしょう。(健康管理科看護師)』



■身体への負担を避けましょう



生理痛を悪化させないために注意すべきポイントについて、アドバイスしてくれました。

『生理痛がひどいときは無理せず、下半身を冷やさないようにして休んでください。日頃から正しい姿勢を心がけ、無理な体勢や腰に負担をかけることは避けてください。夜、寝ている間にホルモンの分泌が促進されますから、できるだけ夜は睡眠をとるようにしてください。(産科・婦人科看護師)』



出産後は生理に変化が現れることは珍しくありません。日常生活に影響が出る場合や、産後1年ほど経っても改善されない場合は受診を検討してもよいでしょう。生理痛がひどい時は無理をしないようにしてください。




引用元:
産後、生理痛や周期乱れがひどい…自然に治るの? (マイナビニュース)