体調不良があってもティーンにとって行きづらい場所。それは「産婦人科」。でも早く行くことで重病になるリスクを抑えることもできるのです。根拠のない「大したことない」が大変な症状に発展することも!女性とは切っても切れない縁がある「産婦人科」について調べてみました。
■分かっていても行きづらい…産婦人科のイメージ
風邪をひいたら内科へ、歯が痛かったら歯医者へ行く。内科や歯科なら具合が悪ければ、積極的に行くものです。ですが、お腹が痛いから産婦人科に行こう・・・なんてすぐに思えるでしょうか?
ティーンであってもそれは同じ。お腹が痛いけど、明らかに胃や腸の不調ではなさそうな場合・・・、たとえ思い当たるのが婦人科系の病気だとしても「よし行こう!」という気持ちにはそうそうならないようです。
2004年の女性労働協会「働く女性の健康に関する実態調査」を見てみても、25歳未満の女性が感じる生理痛の痛みの程度を見ても、「かなりひどい」「ひどい」が約半数を占めています。「かなりひどい」場合は受診も考えるようですが、「ひどい」「我慢できる程度」であれば受診ではなく「痛み止め」で済ませてしまうようです。
どうして産婦人科に行きづらいのかを尋ねてみると、
「制服を着て入るのに抵抗がある」(高校2年)
「よく分からないけど恥ずかしい・・・お母さんと一緒じゃないとヤダ」(中学3年)
「他の人にジロジロ見られて何かイヤ」(高校2年)
など、どうやら、病院に入ること自体に抵抗があるようですね。
「婦人科」と「産婦人科」では大きな違いがあるのですが、「産婦人科」となっていると、妊娠・出産に関わる女性も多く出入りしていますので、たとえ「婦人科」系の病気の疑いで来院したとはいえ、制服を着ているのを見た人の中には、「あんなに若いのに、もしかして・・・?」など、妊娠しているかのような目で見る人も中にはいたのかもしれません。
今では10代での妊娠出産や、中絶なども昔に比べて増えたのは事実です。ですが、すべてがそのために通院しているわけではないこと、自分たちがそうであるのと同様に、本当に体調不良で苦しんでいるティーンもいるのだと、大人も認識を改めないといけませんよね。
■どんな症状の時受診するといい?
実際に、婦人科に入院をしたティーンに話を聞いてみました。
彼女は16歳の高校1年生です。わりと便秘と下痢を繰り返す体質だったようで、普段からお腹が痛いのには慣れっこだったそうです。そのお腹が痛いのも、「腸の調子が悪いのかな」と思っていたとか。その内、お腹が痛いというその「痛み方」が変わってきたそうで、急激に痛くなったり、収まったり・・・あまりの痛さにうずくまってしまうことも増えたそうです。
そのうち、めまいもするようになってきたので、いよいよお母さんに相談したところ、「どこが痛い?」と質問され、指差したところがどうも腸というよりはもう少し下・・・そこで、抵抗はあったものの、とうとうお母さんに付き添われて婦人科を受診したところ、何と緊急入院することに!
検査をしたところ、彼女が痛いと言っていたのは卵巣が通常の2倍以上に腫れていたためだったのです。手術するか薬で治療するか、様子を見るために入院した彼女ですが、発見が早かったので、薬の治療で事なきを得ました。今では卵巣の大きさも元に戻り、悩まされていた腹痛やめまいもなくなったそうです。
もう少し発見が遅かったら、手術で卵巣を切除していた可能性もあるケースです。ただ単に「お腹が痛い」「めまいがする」と思っていても、その奥にどのような病原が隠れているか分からないものです。中途半端に痛み止めを飲んで痛みを誤魔化しても、やがて薬が効かなくなったら手遅れになるケースも少なくないのです。
また、女性には生理前、生理中に特有の症状も出ます。痛みがあまりにひどい場合、それは「体質」で片付けられるものではなく、子宮内膜症の疑いや子宮筋腫がある場合も考えられます。生理不順が引き起こす体調不良もあります。頭が痛い、だるい、なぜか髭が濃い、太りやすい・・・ホルモンのバランスが崩れていることにより起こる症状も多いのです。それらはやはり婦人科に行かなくては改善できない症状もあるのです。
■恥ずかしさよりも病気を治すことを考える!
婦人科自体に入ることへの抵抗や、内診されることに抵抗があるのはよく分かります。ただ、婦人科系の病気についての正しい知識を大人がちゃんと伝えることで、受診することの重要性をティーンも理解すると思います。
必要によっては一緒に付いて行って落ち着かせてあげることも大切です。そして、年齢などで好奇の目で見るようなことがないように、大人たちも意識を改めなければいけませんね。
八湊真央(フォークラス)
引用元:
産婦人科って使っている? (マイナビニュース)