「切らずに治す」乳がんの治療が、近い将来身近なものになりそうだ。指宿市で22日、全国で初めてとなる陽子線を使った乳がんの研究治療が始まった。陽子線を使った乳がん患者への臨床研究を始めたのは、指宿市のメディポリス国際陽子線治療センター。2011年から、先進医療として陽子線を使ったがん治療を行ってきたメディポリス。治療実績は1500人以上。陽子線は正常な組織にほとんど影響されず、がん細胞に到達する陽子線。がん細胞に届く直前に最大のエネルギーを放ち、がん細胞を狙い撃ちする。これまでの放射線は、がんの病巣だけでなく正常な組織を傷つけてしまうこともあった。研究治療を受ける鹿児島市の女性は、15年前に乳がんを患い、抗がん剤治療を続け片方の乳房を切除した。今年に入ってからもう一方の乳房にがんが見つかり、今回全国で初めて、陽子線を使った治療の研究に協力することになった。患者は、「副作用もなくてリラックスして治療ができたのが私にとって喜び。抗がん剤の副作用を知っているのでありがたい」と話していた。陽子線をあてるのはわずか数分、26日間続ける。メディポリス国際陽子線治療センターでは、今年度研究治療を続け、来年度の一般患者受け入れを目指している。メディポリスでは、乳房を固定する装置と独自のシステムについて、すでに特許を出願している。早期に見つかった小さな乳がんであれば、切らずに治療できるという。

引用元:
全国初の陽子線による乳がん研究治療始まる(NNNニュース)