離乳食の頃には薄味の料理を食べていた子供も、成長とともに大人の食べている食事に興味を持つようになってきます。2歳の子供の食事に悩むママからの相談に産婦人科の看護師さん達のアドバイスとは。

■人と同じ濃い味付けの料理を食べさせても大丈夫?

『2歳の娘の食べむらがひどく、食べてくれる食材が時期によってはとても偏っています。先輩ママから「濃い味付けにするとよく食べてくれるようになった」と聞き、濃い味付けにしてみると、残さず食べてくれました。以降、薄味で作り分けるのをやめ、親と同じ濃い味付けの料理を出しています。長い目で見ると薄味の食事を食べてもらいたいですが、好き嫌いをしないなら親と同じ濃さの料理を食べさせてもよいのでしょうか。(30代、女性)』

■濃い味付けは将来的には生活習慣病にも

2歳頃になると大人と同じ味付けの食事でも問題はないようですが、将来的な健康を考えると薄味の方が好ましいようです。

『一般的に小さい子供は、高糖分、高脂肪、高塩分の食べ物が好きな傾向にあります。小さいうちから、濃い食事を摂っていると、そのまま習慣になってしまいます。これらの食事を摂り続けると、子供でも、糖尿病、高血圧、高脂血症などの疾患にかかりやすくなります。(産婦人科看護師) 』

『 2歳ではもう大人と同じ味付けでも問題はありませんが、将来的な健康を考えればやはり薄味の方が好ましいのは事実です。塩分が多過ぎる食事は生活習慣病や肥満の原因になりますし、味覚は3歳までに決まりますので、それまでに自然な薄い味に慣れさせることが必要です。(一般内科看護師) 』

■出汁や調味料を工夫しましょう。食べむらは成長とともに改善も

出汁や調味料を工夫することで味に深みを出すこともできます。家族皆で薄味の料理を食べるという対策も。

『濃い味といっても単に調味料を増やすのではなく、減塩やカロリーオフの調味料を使ったり、出汁をとる時は煮干しやかつおぶしを使って濃い出汁をとったり、素材の味がしっかり出ていれば、特に味付けは必要ありません。(産婦人科看護師) 』

『また、塩の代わりに酢やレモンを使うと減塩できますし、糖分は白砂糖よりオリゴ糖やキビ砂糖、黒砂糖を使うとよいでしょう。油は植物性を使い、揚げ物はよく油をきって食べさせるようにしてください。スナック菓子や炭酸飲料水を摂ることに比べたら、さほど問題ないかと思います。(産婦人科看護師) 』

『味が濃くなりすぎる心配があるのならば、家族全員で薄味にすることをお勧めします。家族全員の健康にもよいですし、お嬢さんも「その味しかない」と諦めるはずです。(一般内科看護師) 』

『できれば薄味にしたほうがよいのですが、別々の食事を作るのはお母さんの負担になりますし、2歳なら大人と同じものを食べている子も多いです。気になるようでしたら、大人の食事も少しずつ薄味にしていくとよいと思います。(産婦人科看護師) 』

『子供に食べムラがあるのは自然なことですので、あまり心配せず食べたいものを食べさせてあげましょう。成長するに従い食べてくれるようになるものです。(一般内科看護師) 』

2歳位から大人と同じ物を食べられますが、濃すぎる味付けは将来的に生活習慣病に繋がります。大人の食事も少しずつ薄味にしたり、調味料や出汁を活用して工夫してみるとよいでしょう。



引用元:
2歳の子供の食事、大人と同じ濃い味付けで大丈夫? (ママスタセレクト)