出産直後の女性の育児不安を和らげようと、滋賀県長浜市は本年度、市内で開業する助産師や保健師と連携した「産後ケア事業」を始めた。今年4月以降に出生した乳児と母親を対象に、助産師らが開くベビーマッサージやヨガのサロンで使える2千円分の「ハッピー子育てチケット」を交付している。県内市町でこうした取り組みはほとんど例がないという。

 同事業は、妊娠から出産、育児まで切れ目ない支援を目指す同市の「妊娠・出産包括支援事業」の一環。市健康推進課によると、同市の2013年度の年間出生数は1086人で、新生児訪問時の調査では、産後育児に不安を訴える母親が1割いるという。

 昨年度は県内で唯一、国のモデル事業に手を挙げ、市内の産科医療機関や開業助産師らと連絡調整会議を開催した。本年度から4事業所に委託して、デイサービス型の産後ケアを開始。来年度以降は宿泊型の産後ケアも検討する。

 市健康推進課(小堀町)や北部健康推進センター(高月町渡岸寺)、保健センター浅井分室(内保町)で申請すると、千円分のハッピー子育てチケットが2枚交付される。乳児が6カ月になるまでに、市の指定事業者が開くサロンで使用でき、同課は「地域の専門家やママ同士でつながり、相談や交流に役立てて欲しい」としている。

 指定事業者は以下の通り▽助産院ままの手▽プラーナ助産所▽ゆらら助産所▽ベビーマッサージサロンtitta。問い合わせは市健康推進課TEL0749(65)7751。



引用元:
産後の不安解消へ「チケット」 滋賀・長浜市、助産師らと連携(京都新聞‎ )