「抜け毛が気になるようになった」「髪がパサつく」など、産後、髪のトラブルを自覚する人は多いようです。

「AERA with Baby 2015年8月号」で、女性専門頭髪外来の浜中聡子医師に、その原因や改善策について聞きました。

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 本誌が5歳までの子どもを持つ母親300人を対象にとったアンケートでは、7割超の女性が「産後に抜け毛が気になる」と感じていることがわかりました。

「妊娠・出産を機に、髪の毛の状態が変化する人は多くいます。医学的には『分娩後脱毛症』と呼ばれ、ホルモンバランスの変化で引き起こされます」と、女性の頭髪に詳しい浜中聡子先生は解説します。

 髪の毛は、毛母細胞が細胞分裂を繰り返し、成長します。

 その活動を支えるのが、血液で運ばれる栄養と、女性ホルモンのひとつであるエストロゲンです。

「このエストロゲンの分泌が低下すると、髪の毛が『細くなる』『乾燥する』『抜ける』などの症状を招きます。妊娠中はさかんに分泌され、分娩を機に激減するため、妊娠中に抜けずにとどまっていた髪の毛が産後いっせいに抜けるように感じるのです」

■髪トラブルが気になったら 継続的な頭皮ケアを

 抜け毛の多くは、産後数カ月が特に目立ち、1年〜1年半ほどで落ち着くことがほとんどです。

 しかし、ストレスや疲労、食事の偏りなどで、ホルモンバランスが乱れたままだったり、髪の毛に栄養が行き届かない状態が続いたりして、元に戻りにくい人もいます。

「毛母細胞は加齢によっても機能が低下します。そのため産後、ホルモンの分泌が正常に戻っても、残念ながら髪の状態は元通りにならないということもあります」

 ふと鏡を見て、つやを失った髪の毛に気づくと、ブルーになったり人前に出たくなくなったりする人もいるかもしれません。

「頭皮ケアもスキンケアのひとつ。肌のお手入れのようなつもりで、続けることが大切です」


浜中聡子(はまなか・さとこ)
AACクリニック銀座 院長。医学博士。心身両面からのアプローチにより、女性の髪の悩みを改善する女性専門頭髪外来を開設。著書に『「女性の薄毛・抜け毛」お悩み解消BOOK』(主婦と生活社)など。



引用元:
産後の女性を悩ませる「分娩後脱毛症」って?(dot.)