子宮頸(けい)がんを予防するワクチンを接種後に手足の痛みや学力低下などの症状を訴える人が相次いだ問題で、中部九県(愛知、岐阜、三重、長野、福井、滋賀、静岡、石川、富山)で少なくとも百三十五件の副作用が報告されていることが分かった。


 国が各県に連絡した医療機関からの報告件数を本紙がまとめた。副作用は、医療機関から国に報告されるほか、ワクチンを製造する製薬会社からも国に報告されており、実際にはさらに膨らむとみられる。


 県別では愛知が四十件で最多。岐阜は十三件だったが、岐阜と人口規模がほぼ同じ長野は二十一件で、人口が二倍近い静岡と同数だった。重症者の割合は三割程度が多いが、静岡は重症者が七割を超える十五件に上っている。


 厚生労働省が昨年三月末時点でまとめた医療機関と製薬会社からの報告総数は二千四百七十五件。うち医療機関は千五百五十四件で、当時の件数と比較しても中部九県は一割に満たない。九県の人口は全国の17%を占めており、地域や医療機関によって報告するか否かの判断に偏りがある可能性がある。


 無料でワクチンを接種した可能性がある世代の女性約七万人の実態調査を九月から予定する名古屋市の担当者は「打った直後に症状が出るとは限らず、本人も医師も副作用の可能性に気付かない例もあるかもしれない」と話す。


引用元:
副作用、中部で135件報告 子宮頸がんワクチン(中日新聞)