子育てをするメンズ、“イクメン”になりたいと考えている男性も多いのではないでしょうか。
しかし一方で、「家事や育児に積極的に関わろうと思ってもなかなか実現できない」という声も多いようです。
今回は父親が子育てに積極的に関わることのできる環境について、株式会社ベネッセホールディングスが0歳から6歳(就学前)の乳幼児を持つ父親2,645名を対象に行った「第3回乳幼児の父親についての調査」を参考に考えてみたいと思います。

■イクメン志向は年々高まっている
「第3回乳幼児の父親についての調査」の結果を、第1回(2005年)・第2回(2009年)の結果と比較してみると、この9年間で「家事・育児に今まで以上に関わりたい」というイクメン志向の父親が10.3ポイント増加している実態が判明。
「仕事に全力を注ぐのが父親だ」という考え方から、「共に子育てをする」という考え方へとシフトしているのかもしれません。

■イクメンになる自信がもてない父親が多い!?
一方で、実際の「家事や育児への関わりの実態」にはあまり変化が見られないことも判明。同調査で「関わっている家事・育児」を調査した結果、家事(ごみを出す、食事の後片付け)をすると回答した男性は若干増加したものの、その他の家事・育児ではほとんど増加が見られませんでした。
また、「子どもとの接し方に自信がもてない」と回答した男性の割合は増加しています。
イクメンになりたいとは思いつつも、実際に何をしたらよいか分からない、また、実際にはなかなか実現できないという男性が多いようです。

■「帰宅時間が21時台以降」の壁は厚い
帰宅時間を調査した結果、21 時台以降に帰宅する父親は 37.8%(2005年46.8%、2009年39.2%)。この5年間では大きな変化が見られませんでした。また、 帰宅時間が早い父親(20時台までの帰宅)ほど、家事・育児を多く行い、生活の満足度も高い実態が判明。
帰宅時間が遅く、帰宅したときには子どもが寝てしまっているというケースも多いようです。子どもと実際に触れ合ってコミュニケーションをとることが難しいライフスタイルが、イクメン増加の大きな障壁となっていそうですね。

いかがでしたか。
“イクメン”というワードが広まるほど、父親の家事や子育てへの参加意欲が高まっていますが、実際にはなかなか実現できない実態もあるようです。
収入を得ることや家事育児の役割分担を理想に近づけるには、働き方を変えることも考える必要があるかもしれませんね。


引用元:
「イクメンになりたくてもなれない」父親が多数!その原因は… (日刊アメーバニュース)