発達心理学の実験の中で母子間の関係性を示す興味深い実験があります。

視覚的断崖と呼ばれる装置を使った実験です。この装置は深い穴が空いた道に強化ガラスを敷き赤ちゃんが歩けるようにしたもの。

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赤ちゃんを強化ガラスの前に座らせ、目線の先にはお母さんがいる状態にします。その状態で、お母さんは赤ちゃんを呼びます。その時、

・無表情
・「落ちちゃう!」と焦る顔をする
・笑顔

という3種類の表情を見せた時の、赤ちゃんの反応を比べるのです。


実験から見る母子の関係性とは

まず、無表情で呼ぶと、赤ちゃんは自らの手を使って、ガラスをバシバシ叩きます。バシバシ叩いて下をのぞいたり、今自分がどのような状態に置かれているかを考えます。

そして、焦る顔をして呼ぶと、ガラスを叩くことなくガラスの下を見て、高さを感じ泣きわめいてしまうのです。

最後に、笑顔で「おいで!」と呼ぶと、ガラスの前で少し躊躇(ちゅうちょ)しますが、恐怖を乗り越え近づくという結果になりました。

この実験は、ハイハイができる生後半年〜9カ月ごろの赤ちゃんで行っていますが、新生児の頃から母親の表情をよく観察し、コミュニケーションの一環としてマネをしようとすることも証明されているのです。

赤ちゃんはママの顔を眺めているのが大好き。ママ自身が思っている以上に赤ちゃんはママの顔をよ〜く観察しているのです!




さわやかに去り行く母は美しい

さきほど紹介した実験を通してみなさんに知っていただきたいのは、「赤ちゃんはお母さんの表情を通して、物事を学ぶ」ということ。

保育園にお子さんを預ける時、「いかないで〜」と泣き叫ぶ我が子を振り切って仕事に行くのは、本当に切ないですよね。そんな時は、今回の実験の話を思い出してください。

どんなに赤ちゃんが泣いていたとしても「大丈夫! ママがお仕事頑張っている間に、楽しいこといっぱいしてきてね! バイバ〜イ」と、爽やかに去ることが大切です。すると赤ちゃんは、「お、ママが爽やかに去ったということは、ここは安全なのか」と思うのです。

一方、別れ際に「お仕事なんてしてごめんね、ごめんね」と感傷的になると赤ちゃんは、「ママが悲しそうな顔しているということは、ここは悪の巣窟(そうくつ)! ママ!! 置いて行かないで!!!」となってしまうわけです。

ママの笑顔で赤ちゃんも笑顔になります、お忘れなく!
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引用元:
子どもが泣いても保育園を爽やかに去る母が美しいワケ(excite)