卵巣がんの女性では、血液中にビタミンDが多いと生存率が高くなると分かった。がんとビタミンDとの関係が関心を高めているようだ。

がんとビタミンDの関係かねて注目
 オーストラリア、クイーンズランド大学公衆衛生学部を中心とした研究グループが、栄養学の国際誌であるアメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリション誌で2015年5月13日に報告した。

 かねてビタミンDとがんとの関係を指摘する研究は多い(血液のビタミンDが高いと、女性の大腸がんは少なくなるを参照)。

 研究グループは、ビタミンDの体内での形態である「25ヒドロキシビタミンD(25(OH)D)」と卵巣がんの人の生存率との関連性を検証した。

 オーストラリア卵巣がん研究に参加し、2002年から2005年にがん細胞の広がった侵襲性(しんしゅうせい)の卵巣がんと診断された女性を対象に、血中ビタミンDと生存率との関連性について危険度を推定した。

危険度は7%低く
 経過観察期間中に全体では59%の女性が死亡し、そのうちの95%の死亡は卵巣がんによるものであった。

 ビタミンDが高いと判定できた人では、長期にわたって生存する人が多いと分かった。生存の危険度は7%低くなっていた。病気の進行していない状態での生存期間である「無増悪生存期間」は差がなかった。病気が悪化するまでの期間は差がなく、病気が悪化し始めてからの期間が長くなるというわけだ。

 因果関係は分からないが、栄養状態の改善ががんの生存を改善させる可能性もあるのかもしれない。


文献情報
Webb PM et al. Circulating 25-hydroxyvitamin D and survival in women with ovarian cancer. Am J Clin Nutr. 2015 May 13. [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25971716




引用元:
ビタミンDとがんとの関わりに注目、卵巣がん女性の生存を延ばす? (Medエッジ)