理化学研究所とスウェーデンのカロリンスカ研究所などの共同チームは、加齢で卵子の染色体異常が起こる仕組みの一端をマウスの実験で突き止めた。年齢が上がってくると、卵子のもとになる細胞の染色体が通常より早く分裂するようになっていた。不妊治療を受ける患者の細胞でも同じ異常が起きていた。研究成果は不妊症の治療や予防法の開発につながる。

 1日、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに発表した。

 卵巣には染色体が卵子の4倍ある「卵母細胞」があり、2回の減数分裂を経て卵子に育つ。年を重ねると染色体の数が異常な卵子ができやすくなる。不妊症やダウン症の子供が生まれることの原因となるが、詳しい仕組みはわかっていなかった。

 研究チームは、寿命の3分の2にあたる16カ月を生きたマウスの卵母細胞を顕微鏡で観察した。275個のうち、20個で染色体の分裂に不具合があった。最初の段階で分裂に失敗する例が全体の7%弱を占めた。生後2カ月の若いマウスの卵母細胞167個では異常はなかった。



引用元:
加齢による卵子異常、一部解明 理研など  (日本経済新聞)