病気になる前にそれを封じる具体的なアクションを起こす。アンジェリーナ・ジョリーが実行した乳房切除は、まさにそれでした。日本の文化では、やはり受け入れがたいものなのでしょうか?
■先制医療に対する考え方の違い
日本では、病気が発覚してから治療をするという考え方が一般的ですが、アメリカでは病気発症のもっと以前から何らかの方法で将来の病気を予想し、先手を打っておくという考え方が強いといわれています。
「自分の身は自分で守る」という精神の表れでしょうか。
そのためにアメリカの民間医療保険では、遺伝性乳がんのように予防のための手術に保険が適用される場合があるのです。(アメリカは日本のように国民健康保険制度といったものはなく、民間の保険会社の医療保険が主体となっています。)
遺伝子ビジネスが発達するのも、この国特有の傾向でしょうか。
その点日本人は、病気に対しても受け身かもしれません。良し悪しはともかく、病気を未然に防ぐという考え方がまだまアメリカと比較すると低いでしょう。
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■医師と患者との関係性の違い
日本ではあまり意識をしていないことかもしれませんが、アメリカでは、医師と患者がつねに対等に話し合える関係にあります。
日本では医師の言葉はに従うというのが一般的ですが、アメリカではセカンドオピニオンが積極的に活用されています。
日本では大きな病院などでこのセカンドオピニオンの活用を耳にしますが、主治医以外の医師の見解を聞こうという考え方は、まだまだ一般的ではありませんね。
そもそも、HBOC発症のリスクが高いことが発覚した場合、予防的手術をすべきかしないでおくかの判断は、一人の医師だけでは難しいこともあります。それぐらい遺伝と病気は複雑なテーマなのです。
複数の医師のアドバイスをもとに患者と医師たちと決断する、という行動ができれば、患者も医師もこの問題に取り組みやすくなるでしょう。この点では、アメリカと比べると日本はまだ取り組みずらい環境かもしれません。
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■海外と日本での遺伝子検査価格の違い
日本においても、遺伝性乳がんなどに関する遺伝子検査は可能です。しかし価格は決して安くありません。
お隣りの韓国は、遺伝性乳がんの遺伝子検査価格が、アジアの中でもとくに安いことで知られています。
これは、以前韓国において大規模な研究がおこなわれた際に変因部分が特定できたためで、検査対象をしぼれることから安く受けられるのではないかといわれています。
検査価格は、解析項目数にも左右されます。また安いからといって検査の精度や質に問題があるのでは意味がありませんね。
信頼のおける国内での検査が、安全性をもってより安く提供されることが望まれます。
遺伝性疾患の遺伝子検査では、研究の進捗具合が価格や利用しやすさを決める一つの基準となっています。
最近日本国内でも少しずつHBOCの研究が進められていますので、いつの日か保険が適用され、安価に誰でも遺伝子検査を受けられる日が近い将来やってくるかもしれませんね。
引用元:
海外の遺伝性の乳がんの治療事情(マイナビニュース )