生殖補助技術によって生まれた子どもの学力は、自然妊娠の子どもと比べて、違いがないと分かった。
デンマーク、コペンハーゲン大学病院のアンネ・ペダルセン氏らの研究グループが欧州生殖学会議において2015年6月15日に報告している。
生殖補助医療と自然妊娠で比較
デンマークでは生まれる子どもの5%程度が生殖補助医療を利用して生まれているという。
研究グループは、1995年から2000年にかけてデンマークで生殖補助技術によって単胎で生まれた子ども4991人、双子で生まれた子ども3260人を対象に検証した。
比較対照として、同時期に双子で生まれた子ども1万833人、無作為に選んだ、自然妊娠によって単胎で生まれた子ども1万52人とした。
デンマークで15歳から16歳の子どもが受ける一般的な学力検査の結果を基に4つのグループを比べた。
親も安心できる結果
母親の年齢、出生体重、妊娠期間、社会的地位といった条件で調整した結果として、生殖補助技術で生まれたのか、自然妊娠であるのか間で学力に違いは認められなかった。
研究グループは、生殖補助技術によって先天性異常や未熟児のリスクはわずかに高まるとも指摘する。
凍結技術の一つである「ガラス化法」や受精卵を育てる「胚培養技術」といった技術の進歩が進んでおり、研究グループは、「調査を続けるべきだ」と見ている。
ただし、研究グループは、今回の研究結果は有力であり、政治家や社会が将来の生殖補助技術を利用している世代に警鐘を鳴らすだけの理由はないと見る。長期的な視点で見ると、生殖援助技術は安全で妥当な技術として続けられるとのことだ。
親は知っておきたいデータだ。
文献情報
Assisted reproduction not associated with reduced academic performance in adolescence
http://www.sciencedaily.com/releases/2015/06/150615094437.htm
引用元:
不妊治療で生まれた子どもの学力は?(Medエッジ)