京都大学の南直治郎准教授らは29日、体外受精卵が受胎しやすいかどうかを見分ける目印となる物質をマウスを使った実験で突き止めたと発表した。特定の遺伝子が働くときに出る物質で、この量が多いと受精卵から胎児が育って生まれる確率が高まるという。不妊治療のほか、体外受精による家畜の繁殖などの成功率を引き上げられる可能性がある。
研究グループは受精卵が胎盤や胎児に育つときに働く「Chd1」という遺伝子が出す物質に注目した。この遺伝子が働かないようマウスの受精卵を操作すると、子どもが生まれる確率は51%から13%に低下した。
Chd1が不活性になると、その遺伝情報を含む物質を出さなくなり、Hmgpiという遺伝子の働きも悪くなる。Hmgpiが活発に働くように操作すると、子どもが生まれる確率はほぼ元に戻った。これらの結果から、Chd1が活発に働いた際の遺伝物質の量を調べると、受精卵が受胎しやすいかどうか判別できるとみている。
引用元:
受胎しやすさ判別できる物質 京大、マウス実験で突き止め (日本経済新聞)