小さいお子さんでも、月齢が上がってくると昼寝をしなくなることがあります。生活リズムが整わないと悩むお母さんに、看護師さん達はどう回答しているでしょうか。
■子供の昼寝についての相談:「昼寝の習慣をつけさせたい」
『1歳5カ月の息子がいます。最近体力がついてきたようで、なかなか昼寝をしません。夜は約10時間寝ていますが、昼寝はどの位したら良いでしょうか。つい最近まで昼食後に約1時間半昼寝をしましたが、ここ数日はなかなか寝つけずに時間が過ぎ、夕方になって眠くなったり、夕食後に寝てしまったりとリズムが狂ってきています。どの時間帯に、何時間ほど昼寝をさせると最適でしょうか?(26歳・女性)』
■小さい子供の昼寝時間と時間帯
子供の成長にとって、睡眠は欠かせないもの。1日の睡眠時間は最低でも9時間は確保して、昼寝は昼食後に1〜1時間半ほどが良いようです。
『寝ることによって成長ホルモンの分泌が活発になり、脳の成長も促します。睡眠不足の子は、身体の成長が遅れ、記憶力の低下など、知能の発達にも障害が出やすくなります。子供にとって最低必要な睡眠時間は9時間といわれており、5歳までの幼児ですと11〜13時間の睡眠が必要と言われています。お子さんは、夜10時間ほど眠れているのなら、大体睡眠はとれているといえます。(産科・婦人科看護師)』
『お子さんが眠そうでなければ無理に寝かせる必要はありませんが、小さいお子さんにとって睡眠は大切なものです。午後3時以降や夕方の昼寝は夜の眠りに支障をきたしますので、できれば昼食後、1時間〜1時間半ほど昼寝ができればよいと思います。毎日必ず同じ時間に寝ることは子供でも難しいので、時間についてはそれほど気にしなくてもよいと思います。(産科・婦人科看護師)』
『昼寝の時間がずれると全体の睡眠時間もずれてきます。昼寝は夜の睡眠リズムを整えると同時に、頭の整理をしたり脳の発達に大変貴重な時間です。寝る子は育つといいますが、リズムの正しい良質な睡眠は子どもの成長に欠かせません。昼の睡眠時間は1〜2時間からよく眠る子で約3時間、時間帯は午前のおやつの後、または昼食の後です。食後はお腹が一杯になり眠気を誘いやすい時間になるからです。(消化器科看護師)』
■昼寝を誘うのに効果的な方法
昼寝をしたがらないお子さんを上手く誘導するための環境づくりは必要です。
『午前中はしっかり遊ばせましょう。外で日光に当たると免疫力もつき、お子さんが疲れて昼寝しやすくなります。昼寝の時は、カーテンを閉めて部屋を薄暗くし、静かな環境でお母さんも横になりましょう。お母さんが眠るとお子さんも寝ると思いますので、寝たふりも効果的です。横になっているだけでもお子さんの体力は回復します。一緒に横になって、絵本を読んだり、静かに過ごす時間を作ってください。(産科・婦人科看護師)』
『寝る環境として薄暗く静かな環境を作ること、または子どもさんが落ち着く音楽を流し安心できる環境作りが大事です。お母さんも一緒に添い寝すると効果があり、横になるのを嫌がった場合には、ゴロゴロして遊ぼうと遊び感覚で誘うとよいでしょう。その際、静かで穏やかなお母さんの声も睡眠を誘います。眠れなくても横になったり、目を閉じることでもお昼寝の効果はあるので、無理に寝かせようとしなくても大丈夫です。(消化器科看護師)』
横になって静かにしているだけでも、昼寝と同様の効果はあるようです。無理なく休めるような環境づくりが大切といえます。
引用元:
子供の昼寝に最適な時間?専門家に聞いてみた(マイナビニュース)