「モデルのような体型になりたい!」そんな思いから、ダイエットに日々いそしむ女性も多いことでしょう。
しかし世界的に見ると、日本の女性は“痩せすぎ”と言われています。食事を抜くなどの間違えた方法でダイエットをしてしまうと、生きるために必要な栄養が不足して、身体も心もボロボロに…なんてことに。
それでも、「人に迷惑をかけてないんだからいいじゃない!」という方もいるかもしれませんが、あなたの人生で“最も大切な人”に大きな迷惑がかかることになるとしたら?
今日は、医学研究と研究結果を元に、女性が過度なダイエットをしてはいけない理由についてお話しします。

■妊娠が発覚してからでは遅い
妊娠中のママの体重がおなかの赤ちゃんに与える影響について、ニュースや書籍で目にしたことがある方も多いことでしょう。でも、妊娠していないと、自分とは関係のない話だと思ってしまいますよね。将来子どもができた時は気をつけようくらいには思うかもしれません。
ですが、妊娠が判明してから、食生活を改善すれば良いわけではないことが最近の研究で明らかになったのです。
米コロンビア大学の研究によると、“妊娠10週以内に母親が栄養不良であった場合、子どものDNAメチル化が変化して発育や代謝に関連する遺伝子の発現が59歳になっても改善されない”ということが判りました。
DNAメチル化の変化が引き起こす肥満や病気などのリスクについては、まだ分析されていないとのことですが、子どもが59歳になっても改善されないなんて大変なことですよね。
この母体の栄養不良によるDNAメチル化の変化は、妊娠中期や後期では認められず、妊娠初期のみに確認されたそうです。
つまり、妊娠が判明してから食生活を見直しても遅いということなのです。

■経済大国のはずなのに「栄養失調」
そもそも、日本人女性は世界と比較して痩せすぎと言われています。
昨年12月に厚生労働省が発表した『国民健康・栄養調査』によれば、日本国民の“痩せの者及び低栄養傾向の者の割合”が、女性で12.3%、20代女性に限ると21.5%という結果が出ています。この数値は世界的に見ても異常なことで、日本人女性の痩せ過ぎは、摂食障害並みと言われることもあるそうです。
ママの体がダイエットしすぎで栄養失調状態にあると、おなかの赤ちゃんは十分に育ちません。そうなると、赤ちゃんが生まれる時の体重も軽くなってしまいます。
厚生労働省では、出生体重が2,500g未満の赤ちゃんを低出生体重児としていますが、日本での低出生体重児出生率は、平成に入ってからは増加傾向にありました。
最近では、低体重で生まれると、発達に影響が出る可能性があるということが広く知られるようになり、増加傾向に歯止めがかかったようですが、それでも極低出生体重児と言われる1,500g以下で生まれる赤ちゃんの人数は横ばいのままです。
妊娠中だからといって太ることはママの体に良くないと言われていますが、妊娠中でも太りたくないからといって食事を抜くようなダイエットをするのは産まれてくる大事な我が子のためにも絶対にやめましょうね。

いかがでしたか?
妊活中の方は、普段からバランスのとれた食生活を心掛けていると思いますが、そうでない方が思いがけず妊娠する可能性がないとは言い切れません。
将来、かけがえのない存在となる我が子のためにも、ダイエットをする時は自分の身体を労わった健康的な方法で行いましょうね

引用元:
妊娠発覚前でも絶対やめて!「ダイエットし過ぎ」は赤ちゃんに影響があることが判明(アメーバニュース)