人間なら誰しも未体験のことに対して、少なからず不安があるもの。ましてや、「新たな生命を授かる」となるとなおさらです。

「mindbodygreen」に女性ライターJudy Tsuei氏が書いたこの記事は、将来そうした不安と闘うであろう女性を対象に、3つの心構えを説いたもの。実体験に基づくリアルな描写は、目を通しておいて損はないはずです。

大半の人は、妊娠中について多くのことを語ろうとしないもの。なぜなら、それはタブーだから。

妊娠して初めての経験にパニックになったり、つわりがひどくて起きるのが辛いと感じることもある。でも、妊娠を通して経験するすべてのことは、純粋に喜ぶべきであると信じたい。だから、悩みを打ち明けることもなければ、情報をシェアすることもない。

私が妊娠してから最初の三ヶ月は、まるで最悪の二日酔いが長期間続いたようなものだった。目の前が歪んで見える変な夢を見て、夜中に何度も目が覚めたりしたこともある。それなのに、「なぜ周りはこんな辛いことを誰にも話さないでいられるのか」と、ずっと不思議に思っていた。

おそらく、他の母親たちは、「赤ちゃんを実際に自分の腕で抱いた瞬間に、今までの苦労が全て消え去ってしまった」と答えるはず。もちろん、それもあるとは思う。でも、私は妊婦の実態をもっと他者と共有すべきだと思っている。自分のお腹に手を当てて、必ずしも心から笑顔でいられるわけじゃないことを認めたっていいはず。

今から説明することは、私が妊娠する前に実際に知っておきたかった3つのこと。過酷な試練に何度遭遇しても、自分が孤独じゃないことを強く感じられるはず。

周りからの「好意」や「愛情」をしっかりと受け止めて

自分の手には負えない状況で他人に身を委ねるのは、かなり心を許していないと難しいもの。最初の頃は、1日中ベッドに寝たきりでほとんど一人で過ごす時間が長かった。ごはんを食べる時でさえ、起き上がることができなかったのを覚えている。

その状況は非常に過酷だった。つわりは突然襲ってくるので、トイレの前でずっとひざまづいた状況になったことや、トイレまで間に合わない時はキッチンのシンクに吐いたこともある。くしゃみや咳の時、笑った時に少し尿が漏れてしてしまったこともあった。

だからこそ、人に「どう甘えるか」を学ぶには、妊娠は良い機会だと思った。人が助けを申し出てくれた時に、それを受け入れられるようになることで、もっと周りとの関係は上手くいくもの。人に好意を捧げるより、自分が受け取ることの方が難しい。でも、そうできるようになってからは周りがどれだけ思いやりと愛情を持って自分を助けようとしてくれているかが分かった。そうやって、より深い関係を築けるようになった。

新たな生命のために「働いている」それだけは覚えておくべき!

ここで覚えておいてほしいことは、あなたは毎日「新しい生命をつくるために働いている」ということ。

体調が良くなかったために、私は仕事を続けられなくなった。突然、私は自分の貯蓄と旦那の助けに頼らなければいけなくなってしまった。彼の積極的な協力には心から感謝した。だけど、私は15歳の時から生活面でも金銭面でも人に頼らずに生きてきたから、彼に頼ることは自分のプライドとの戦いでもあった。

でも、とてもありがたいことに彼がこう言ってくれたおかげで、私は考え方を変えることができた。「君は今でも仕事をしているじゃないか。世の中に一人の人間を産み出すために、毎日24時間も!」。

仕事を中断した時に、自分はキャリアの道から外れてしまったと心配になった時もあった。そんな時、ある人もまた旦那の発言を強調するようなことを言ってくれた。「あなたはまさに今、人生で最も生産的で創造力のあることを成し遂げようとしているんだよ!」と。

自分のキャリアを追うことはいつだって可能だけど、妊娠をして、生命を宿らせるという経験は、この時しかできないもの。本来は何でも進んでする側だった私が、今では自分よりも優先させたいものができたことで、中立な立場になった。忍耐と努力を繰り返すことで、私はいま一度自分の心を見直すことができ、謙虚さを新たに持つようになった。

周りからの言葉を、ポジティブに解釈して!

周りは、支えになってくれようと助言をしてくれているのは分かっている。でも、言葉によっては不満を感じてしまうことがある。私が自分自身や赤ちゃんに対して十分なケアができていないと遠回しに言われているように感じてしまうから。特に、妊娠の経験がない人からの助言は、そう感じることが多いはず。

でも、他の人と自分自身を受け入れられるようになった。妊娠を通して、みんながそれぞれ違った経験をすると学んだから。それに気がつくことで、他の人にも寛容になることができるはず。



引用元:
妊娠前にしておくべき「3つの心構え」。不安を解消するために・・・(TABI LABO‎)