「リンゴ病」として知られる伝染性紅斑が都内で流行しているとして、都は25日、警報を発令した。患者の約7割は6歳以下の小児で、保育所や幼稚園、学校などに注意を呼びかけている。
都内264カ所の小児科の報告によると、15〜21日の患者数は1医療機関あたり1・27人。台東や足立、八王子市など8保健所管内では、警報発令基準となる「2人」を超えた。住宅の多い、都心を囲むドーナツ状のエリアに流行が広がっている。
リンゴ病はウイルス性で、咳やくしゃみなどによって感染する。約10日の潜伏期間後、両ほおに赤い発疹ができ、熱など風邪に似た症状が出る。ワクチンなどはなく、手洗い、うがいによる予防が求められる。
患者は小学校入学前後の子供が多く、一度感染すると免疫ができるため、5年に1度流行するとされ、都内では前回、平成23年に患者が増えた。
妊婦が感染すると、まれに胎児の異常や流産が生じる恐れがあるため、患者との接触を避けるよう注意を呼びかけている。
引用元:
「リンゴ病」流行で警報発令 東京(産経新聞)