皆さんは赤ちゃんの肌にどんなイメージを持っていますか? 赤ちゃんの肌と聞くと、「すべすべ」「ぷるぷる」などの、良いイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。
しかし、実際はそうではありません。冬は乾燥、夏は汗疹(あせも)などに悩まされる赤ちゃんの肌は、ママが思っている以上に敏感で、ケアが必要なのです。
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赤ちゃんの肌は70歳の女性より乾燥している!?
生後3ヵ月〜10歳くらいまでは、一生のうちでもっとも肌が乾燥している時期と言われています。これは肌を守るための「皮脂腺」や「皮脂膜」というものが少ないからです。
皮脂には、外からの刺激(異物など)から肌を守ったり、必要な水分量を保ったりする役割があります。天然のクリームといえる存在です。けれども赤ちゃんには、この天然のクリーム=皮脂の分泌が少ないため、バリア機能が弱くトラブルが起きやすいのです。
赤ちゃんの皮膚の厚みはおとなの半分
おとなの皮膚の厚みは通常2mm〜3mmと言われていますが、赤ちゃんの皮膚は、実はその半分! ちょうど食品用ラップフィルムくらい言われています。皮膚が薄いということは、擦られるような物理的な刺激にはとても弱く、傷つきやすいのです。
赤ちゃんは小さくても、汗腺数はおとなと一緒
体は小さくても汗腺の数はおとなと一緒。言い換えれば汗を出す吹き出し口が密集しているイメージです。赤ちゃんが汗っかきという理由は、ここからきています。
赤ちゃんの夏のスキンケア方法
これらの特徴からもわかる通り、赤ちゃんの肌はとてもデリケート。特に夏は、紫外線による乾燥や高温多湿で汗をかきやすい状況にあるため、赤ちゃんにとっては大敵です。そこで、夏にこそ心がけておきたい、赤ちゃんのスキンケア方法をまとめました。
<夏にこそ心がけておきたい、赤ちゃんのスキンケア方法>
・常に保湿
先ほど述べたように、赤ちゃんの肌は皮脂が少なく、水分が蒸発しやすい傾向にあります。そのため、皮脂の代わりになるようなスキンローションやスキンケアクリームを塗る必要があるのです。
余計な着色料・香料が入っていない低刺激なものがよいでしょう。ローションタイプは伸びがよく塗りやすい反面、持続性に乏しいので、乾燥が強ければクリームや軟膏タイプがおすすめです。
・あせも対策
あせもの原因は、汗をたくさんかき過ぎて、肌の表面に出られないくらい溜まってしまった汗が水疱になってしまうこと。そのため、赤ちゃんが汗をかいたら、できるだけ拭き取りましょう。
家にいる時は、シャワーに入れてあげるのもよいですが、シャワーは1日3回までに。あまり回数が多いと、ただでさえ少ない赤ちゃんの皮脂をどんどん減らすことになってしまいます。また、シャワー後は、保湿をするのを忘れずに!
・外出時は必ず日焼け止めを塗る
赤ちゃんを連れて外に出る際は、必ず日焼け止めを塗りましょう。「ベビーカーに乗せるから大丈夫」と思うかもしれませんが、実はベビーカーは路面からの陽射しの照り返しが強いので、要注意です。
SPF20程度の強さでよいですが、長時間外にいる場合は、2時間おきに塗り直してください。なお、10:00〜14:00は紫外線のもっとも強い時間帯なので、その間の外出は、できるだけ避けたほうがよいでしょう。
・お風呂では優しく肌を守るように洗う
石けんやボディソープをしっかり泡立て、泡を使って洗うようにしてください。タオルを使って洗いたい時は、肌触りのよいガーゼで洗い、肌を傷つけないようにやさしく洗ってあげましょう。
乳幼児期の肌のケアがその子の一生の肌を決める、と言う専門家もいます。小さいうちからきちんと肌のケアをして、赤ちゃんの肌を守りましょう。
引用元:
実は70歳の女性より乾燥している!? 赤ちゃんのスキンケアを見直して(excite)