神戸市は、女性特有のがん対策として、市内在住者に無料クーポン券を送った。対象年齢は、子宮頸がんは昨年度末時点で20歳の人、乳がんは同様に40歳の人で、計約1万9500人。2年前の対象者で、未受診の約5万6千人にも再度配布した。

 子宮頸がんと乳がんは初期の自覚症状がほとんどない。一方で、早期発見で治る可能性は高く、市は検診の大切さを強調する。2012年度の検診でがんが見つかった割合は、子宮頸がん0・12%、乳がん0・37%だった。

 クーポンは09年度から送付。当初は、対象の年齢層を5歳ごとに区分して送っていたが、未受診が多かったため、14年度から新規の配布を20歳と40歳に絞り込んだ。またクーポンを使わなかった人に再度送ることにした。

 本年度の再送対象は、子宮頸がん=22、27、32、37歳▽乳がん=42、47、52、57歳。8月ごろには、子宮頸がん=25、30、35、40歳▽乳がん=45、50、55、60歳−にも再配布する。

 有効期間は、来年3月31日まで。市のウェブサイトなどで紹介する医療機関で、問診、視診、触診のほか、子宮頸がんは細胞診、乳がんはX線検査(マンモグラフィー)を受けられる。問い合わせは、市けんしん案内センターTEL078・262・1163



引用元:
女性のがん検診に神戸市が無料クーポン券(神戸新聞‎)