国連児童基金(ユニセフ)は22日、今年が達成期限の「国連ミレニアム開発目標(MDGs)」への取り組みによって世界全体の乳幼児(5歳未満)死亡率が1990年比で半減したものの、途上国などの国内格差が影響し、最貧層の乳幼児死亡率は富裕層の2倍近いとの報告書を公表した。

 報告書は、現状のペースでは2030年までに6800万人の乳幼児が死亡し、30年時点でも1億1900万人の子供が依然、慢性的な栄養失調状態にあると予測した。

 MDGsは乳幼児死亡率を90年比で3分の1に削減することを掲げているが、達成したのは中南米・カリブ諸国や東アジア・太平洋諸国だけで、世界全体では達成困難という。(共同)



引用元:
乳幼児死亡率、最貧層と富裕層2倍の開き ユニセフ報告、途上国内の格差影響 (産経ニュース)