出産時は頭の大きな赤ちゃんが会陰を通るため、裂けてしまう可能性があります。会陰が裂けるのを防ぐため、マッサージをした方がよいかと心配する妊婦さんに対し、看護師さんたちはどのようなアドバイスをしているでしょうか。

■妊婦さんからの相談:「出産時に会陰が避けるのを防ぐためのマッサージの効果は?」



『妊娠がわかったばかりです。出産の時に会陰が裂けてしまうことがあるので、裂けにくくするためのマッサージがあると知りました。今からマッサージをしていれば、会陰が柔らかくなり、裂けにくくなるものでしょうか。効果があるならすぐに始めたいと思うので、どんなマッサージが一番よいのか、どれくらいの頻度で行ったらよいかを教えてください。(30代・女性)』



■会陰が裂ける原因とその予後について



出産時の会陰裂傷の原因は、膣や会陰の伸びの悪さ、頭の大きい赤ちゃんが急激に産道を通ることによります。傷が深いと予後が悪くなるので、あらかじめ会陰を切開することも多いようです。

『分娩の際に股の部分が裂けることを会陰裂傷といいます。原因は、膣や会陰の伸展性が悪く充分に伸びないこと、赤ちゃんの頭が大きすぎること、急激に産道を通過することです。会陰裂傷は傷の深さにより1度〜4度に区別されます。3度、4度の裂傷になると筋肉や肛門まで裂けるので、縫合しても傷の治りが悪かったり、いびつな傷が残ったりします。このような裂傷を防ぐため、医師が事前に切開することを会陰切開といいます。(産科看護師)』



■オイルマッサージが一般的、妊娠28週を目安に始めましょう



会陰裂傷を避ける手段の一つとして会陰マッサージを勧める病院が増えてきました。オイルを用いた方法がよく行われていますが、かぶれを防ぐためパッチテストも忘れずに。効果には個人差があります。

『最近は、会陰マッサージを勧めている病院も多くあります。妊娠28週くらいから始めるのが目安です。会陰に親指を入れてマッサージするのが一般的ですが、効果は個人差や妊娠の経過にもよるので、どれが一番ということは難しいです。(産科看護師)』



『オイルマッサージがよく勧められています。エッセンシャルオイルやキャリアオイルを会陰に塗り、Uの字を描くように、次に円を描くように、くるくると会陰の周囲をマッサージします。感染症を防ぐため、素手の場合は爪を短く切り、よく手を洗ってから行いましょう。オイルによっては、かぶれたり炎症を起こすこともあるので、希釈したオイルで事前にパッチテストを行うとよいでしょう。(産科看護師)』



■適度な運動で身体の柔軟性を保つことも予防になります



マッサージの他にも、日頃から運動を行って足腰を鍛えたり股関節を柔らかくすることを心がけましょう。またマタニティヨガは、身体の柔軟性や呼吸法なども習得できるのでよいでしょう。

『出産時の会陰裂傷を防ぐには、必要以上の体重増加を防ぐこと、足腰を鍛え、股関節を柔らかくして開きやすくするなどあります。そのために日頃から運動を行うことが効果的でしょう。(産科看護師)』



『一番良いのは、身体に負担がないよう、ストレッチをして体全体の柔軟性を高めることです。最近は、柔軟や呼吸法を覚えたり、妊娠中の腰痛を予防するために、マタニティヨガが良いといわれているので、始めてみるのもよいでしょう。(内科看護師)』



出産時の会陰裂傷を防ぐためのマッサージは、妊娠28週を目安に始めましょう。オイルマッサージが一般的ですが効果には個人差があります。また日頃から適度な運動で身体の柔軟性を保つことも予防になるようです。



<こちらの記事は、看護師・薬剤師・管理栄養士等の専門家(以下、「専門家」)が回答するQ&Aサイト「なるカラ」の回答を元に作成されております。本記事における専門家のコメントはあくまで「なるカラ」で回答した各専門家個人の意見であることをご理解の上、お読みいただければ幸いです。>


引用元:
出産時の会陰裂傷を防ぐのに効果的なマッサージ方法とは?(マイナビニュース)