平安時代から日本人に飲まれている麦茶。現代では冷蔵庫で冷やして飲まれる夏のお供になっていますね。すっきりした味で水よりも飲みやすいという方もいるのではないでしょうか。そのすっきりした味は戦国武将たちにも親しまれており、江戸時代には庶民の間にもその味が広まりました。当時は今のように家で作るのではなく、「麦湯店」という喫茶店のようなところで提供されていたようです。そんな昔から日本人に親しまれている麦茶ですが、体に良いとされる効果があるといわれています。今回紹介するのは麦茶の効能についてです。
■ 麦茶に含まれる栄養素
麦茶には以下の栄養素が含まれていることが多いといわれています(麦茶の種類によって異なる)。
・ビオチン
・リン
・ナトリウム
・カリウム
・亜鉛
・マンガン
・カルシウム
いずれも人の体に必要な栄養素です。このことからも健康にいいことがわかりますね。また「ミネラル麦茶」と言われる理由は、カリウム、リン、ナトリウム、マンガンなどの人体に必要なミネラルが、麦茶に含まれているためです。
■ 効能はあるの?
次に麦茶を飲むことで期待される効能です。
◎胃の粘膜を守る
ストレスに悩まされがちな現代人ですが、ストレスは胃にも影響します。普通、胃液が胃自身を溶かさないように細胞が働いていますが、ストレスが溜まると細胞が働かなくなり、胃が溶かされて胃潰瘍になります。麦茶はこの胃の粘膜を守ってくれるようです。また、糖尿病の合併症や胃の炎症を抑える効果もあるそうなので、ストレスが溜まってきたら麦茶を飲むようにしましょう。
◎抗酸化作用がある
麦茶には「Pクマル酸」というものが含まれており、これは活性酸素を撃退してくれる働きがあります。活性酸素を除去することで美肌効果が期待され、アンチエイジングになるといわれています。また、肥満や糖尿病、高血圧に代表される生活習慣病はこの活性酸素が原因であることが多く、麦茶を飲むことで予防につながるそうです。
◎発がん性物質に対して効果がある
日本人の死因の第1位とされているがんにも、麦茶に含まれるPクマル酸が効果的であるとされています。活性酸素の1つである「ペルオキシナイトライト」は発がん性物質であるといわれています。麦茶に含まれているPクマル酸は、これに対しても大きな効果があるということが発見されました。また、がんだけでなく、脳卒中や心筋梗塞の予防も期待できるそうです。
◎血行を促進してくれる
麦茶を飲むことで、血流が良くなることがわかっています。これは、麦茶の香ばしい匂いのもとである「ピラジン」のおかげであり、ピラジンは大麦をローストするときに作られます。また、麦茶には血圧を下げる働きがある「ギャバ」が含まれています。高血圧を心配する人やすでになってしまった人は飲むようにするといいでしょう。
◎カフェインなどの刺激物がない
麦茶にはカフェインやタンニンなどの刺激物がなく、赤ちゃんでも安心して飲むことができます。カフェインは利尿作用があるため、水分量が少なくなってしまっているお年寄りは含まれているかどうかを気をつけなければいけませんが、麦茶なら安心です。
◎虫歯予防になる
驚く方も多いかもしれませんが、麦茶には下記のように虫歯予防の効果もあり、飲んでいると虫歯になりにくいといわれています。茶渋は残るので、きちんと歯磨きをしましょう。
■ 麦茶にも種類がある
麦茶は、大麦を炒って作られるものですが、なかにはその大麦を指定した六条麦茶、ミネラルが含まれた水で作られているミネラル麦茶、ミネラル石が入っているミネラル麦茶、ハトムギから作られるはとむぎ茶、大麦や大豆をブレンドして作られた胡麻麦茶と様々な種類があり、それぞれ風味が異なります。どの麦茶もカフェインを含まない飲み物なので食事のときだけでなく、年齢を問わず水分補給に向いています。また、肌によいとされるものや健康維持のために続けて飲むとよいとされるものもあります。自分の体調に合わせて飲み比べてみるのもいいかもしれません。
■ 夏だけでなくいつでも!
多くの効果が期待される麦茶。健康に良いからと、麦茶だけを飲んで何もしないというのはよくありません。歯磨きや運動をして、補助効果として麦茶をとるようにしましょう。夏だけでなくいつでも楽しめる麦茶。好みの麦茶で健康維持ができればうれしいですね。
(著&編集:nanapi編集部)
引用元:
実は体にいいコトだらけ?麦茶の効能について