これほどそそっかしい事件があるだろうか。誰しもスマホや携帯の置き忘れは、たまにやらかしてしまうことだが、女性患者の子宮に自分の携帯を置き忘れるドクターがいたとは……!


■手術室にケータイを持ち込んでいた医師

「Gulf News Jordan」の記事より
 英紙「Mirror」の記事によると、ヨルダンに住むハナン・マフムード・アブドゥル・カリームさん(36歳)は、首都アンマンの私立病院で4,800グラムの元気な男の子を出産。その後無事退院したのが今年4月24日のことである。だが、ハナンさんは家に着くなり、激しい腹痛に襲われることに。まるで身体の奥からバイブレーションが伝わってくるような――。家族も「ハナンさんのお腹がプルプル震えている」ことに気づいた。

 すぐに退院した病院へ急行したハナンさんだったが、そこでは何もしてくれなかったという。母親マージダさんは「Gulf News Jordan」の取材に対して「娘は本当に酷い苦しみようでした。身体を動かすこともできないくらい!」と憤りを隠せない。

 ハナンさんは、そのままアンマン市内のアル・バシール公立病院のERへ緊急搬送された。そこで、ありえない真実を知らされることになった。レントゲンの結果、ハナンさんの腹部に、くっきりと異物の影が……ケータイ、だった。

 幸いにも、緊急手術によりハナンさんのお腹からは、無事ケータイを取り出すことに成功した。どうやら、執刀した産婦人科医が帝王切開の手術中に、誤って自分のケータイをハナンさんの腹部に落下させてしまい、そのまま置き忘れてしまったらしい。開いた口が塞がらない。

この事件は、ヨルダンの国会で取り上げられるまでに発展した。野党議員のひとり、サリム・アル・バティナ氏は「政府による医療関係者の監督不行き届きが原因だ。国民に敬意を払う国家であるなら、このような場合、政府は引責すべきではないか」と糾弾し、内閣総辞職を要求する騒ぎが勃発しているという。だが、ヨルダン保健省の報道官ハテム・アル・アズレイ氏は「この事件は、事実無根のでっちあげ」だと反論。しかし、念のため追跡調査を続行中であると「Gulf News Jordan」は伝えている。

 日本では考えられない医療ミスと言いたいところだが、昨今、日本国内の医療現場でも相次ぐ医療ミスが発覚しており、遠い国のトラブルという一言では片づけられなくなってきているのも事実だ。しかも、ミスを防ぐためには、医者1人ひとりの能力・モラル・責任感に頼るしかないという――。医者選びは慎重に行ったほうがいいようだ。



引用元:
医者が妊婦の胎内に携帯を置き忘れる! その時、女の腹が…!=ヨルダン(TOCANA )