6月の「いのちを見つめる強調月間」に合わせ、佐世保青年会議所(谷川辰巳理事長)は16日、長崎県佐世保市天神1丁目の市立天神小(久家三喜男校長、361人)で「いのちの授業」を開催。6年生63人が自身の誕生について考え、保護者の思いを聞いた。

 児童や保護者に思いやりと命を大切にする心を育んでもらおうと初めて実施。同会議所のメンバーが講師を務め、6月末まで市内五つの小学校で「〜考えよう『私のいのち、みんなのいのち』〜」をテーマに授業。この日は保護者約30人が参加した。

 児童は、女性が妊娠し、胎児が成長、誕生するまでの様子を収めた映像を鑑賞した後「自分たちが生まれた時、親がどう感じたのか」をテーマに意見交換。「うれしかった」「無事で良かった」「やっと会えた」と考えを述べた。

 その後、保護者が「無事に生まれ、ここまで成長してくれて良かった」「分娩(ぶんべん)に時間がかかったが元気に生まれ、うれしくて涙が出た」などと思いを伝えた。児童は真剣な表情で耳を傾けた。

 水田悠希君(11)は「自分が大切に思われて生まれたと知りうれしかった」、母の知代さん(41)は「生まれてくるまでの思いを話す機会はなかなかない。それを授業の中で一緒に考えられたことがよかった」と話した。
.
長崎新聞社


引用元:
天神小で「いのちの授業」(長崎新聞)