逆子の場合、自然分娩は難しくなるといわれていますが、なぜ逆子になるのでしょうか。1人目の逆子がぎりぎりまで治らなかったというママからの相談に産婦人科の看護師さん達の答えとは。

■妊婦さんからの質問:「逆子になる原因や改善方法があれば教えてください」



『現在、2人目を妊娠して3カ月目になります。1人目の妊娠時に逆子になり、妊娠後期まで逆子のままでした。分娩した総合病院では、逆子体操は臍の緒を首に巻いてしまう原因にもなると言われ勧められませんでした。結局は帝王切開の予約を入れる日に自然に逆子が治り、普通分娩で出産できましたが、私の体格や体型が逆子の原因だったのでしょうか。2人目は逆子で悩みたくないので、改善できる方法があるなら教えて下さい。(20代、女性)』



■逆子の予防方法はないようです



逆子になる理由は、母体側の原因と胎児側の原因、それ以外があるようです。また、逆子の予防については難しいようです。

『逆子になる原因は、母体側の原因と胎児側の原因、それ以外の3つに分けられます。なぜ赤ちゃんが逆子になるのかは、医学的にも解明されていない部分が多いのが現状です。(産婦人科看護師)』



『母体側の原因は先天的に子宮の奇形がある場合や、子宮筋腫や卵巣嚢腫など骨盤内に腫瘍がある人は、子宮内が狭くなるため逆子になりやすいです。胎児側の原因は双子などの多胎妊娠です。必然的に子宮内が狭くなるため、逆子になる可能性が高まります。また、発育の遅れが見られる場合も、逆子になりやすいです。(産婦人科看護師)』



『それ以外の原因は、受精卵が着床した位置によって胎盤が子宮口を塞ぐような位置、または低い位置についてしまう前置胎盤や低置胎盤です。また、羊水過多・過少の時も、赤ちゃんがお腹の中でスムーズに動きにくいため、逆子になることがあります。(産婦人科看護師)』



『骨盤や子宮の形、胎盤や臍帯の位置は一人ずつ異なるため、赤ちゃんがお腹の中で居心地のよい姿勢を探しているうちに自然に逆子になったというケースが多いと考えられており、結果的に予防法はないと言えます。多くの場合、自然に頭を下にした状態に戻り、最終的に逆子で出産するのは約4%といわれています。(産婦人科看護師)』



■逆子の改善にはやはり逆子体操を



早産の可能性がある場合など、推奨されないケースもありますが、逆子体操以外に逆子の矯正方法はないともいわれています。

『もし逆子の場合は、妊娠後期に逆子体操を勧められると思います。逆子を矯正するために体操以外のものがないのが現状です。また、医師がお腹を触って逆子を矯正する場合もありますが、無理に矯正すると陣痛を誘発することが多いため、予定日が近づいてから行われます。(産婦人科看護師)』



『早産の可能性がある場合や、胎児の位置や姿勢によって矯正が困難な場合、前置胎盤などで事前に帝王切開を予定している場合などの理由があるとき、逆子体操を推奨しない医師もいます。(産婦人科看護師)』



『逆子と言われたら分娩予定日までは逆子体操は続けてください。お腹を触って硬い方が赤ちゃんの背中です。赤ちゃんの背中が上になるように横になります。胎動の位置がお腹の下から上の方に変わったら矯正されたと思いますので、体操を止めてください。(産婦人科看護師)』



逆子を予防することは難しいようですが、自然に矯正されることも多くあります。逆子になった場合は逆子体操が有効なので、体操をしてみてもよいか医師に相談してみるとよいでしょう。




引用元:
逆子になる原因と改善方法は?専門家に聞いてみた (マイナビニュース)