お母さんたちの歯への関心は深く、むし歯や歯並びについてよく相談を受ける。むし歯は口の中の細菌が糖分を栄養にして増殖し、生じた酸が歯を溶かしてできる。遺伝はしない。食物の配慮と歯みがきの習慣で菌をコントロールし、予防することが大切だ。
間食は砂糖が多く、歯に付着して口内へとどまるものを控える。粘り気のあるキャラメル、クッキー、チョコレートなどはだらだら与えない。せんべいやピーナツは適切である。イオン飲料、ジュース類は甘いから、麦茶やほうじ茶を飲ませよう。子どもの要求に負けてはいけない。祖父母の協力も必要になる。
歯みがきのしつけは抵抗にあう。2歳の男児の母親が「歯ブラシを見ると逃げ回り、口をつぐみます」とこぼした。自我が芽生えて、「いや」を連発する時期はむずかしい。
気楽な遊びの中へ取り入れよう。親は緊張した表情をせずにリラックス。おもちゃやご飯の話をしたり、歌ったりしながらみがく。ブラシは力を込めずやさしく持ち、歯の表面に直角に当てて、小きざみに10回動かす。奥歯からはじめ、敏感な前歯はあとにする。上唇の裏へは触れないようにする。
強制してはきらうので、楽しく自分からできる習慣づけが望まれる。毎食後みがくのは母子ともに大変である。睡眠中は唾液(だえき)の分泌が減るため、就寝前は必ず行ってほしい。
引用元:
歯みがき習慣、虫歯予防(朝日新聞)