妊娠高血圧症候群は、妊娠中期以降に高血圧になり、タンパク尿やむくみなどを伴うこともある症状。母親と子どもの健康に悪影響を及ぼす。

 オーストラリアの大規模研究のデータによると、妊娠前にオリーブオイルや野菜、魚、ナッツなどを特徴とする「地中海食」を取っていると、妊娠中に高血圧になるリスクが低下するようだ。

9年間の追跡調査

 オランダのバーヘニンゲン大学を含む研究グループが、米国栄養学会が発行する臨床栄養学分野の専門誌アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリションのオンライン版で2015年6月3日に報告した。

 研究グループは、オーストラリアで行われている女性を対象とした追跡研究の参加者から、2003年時点では妊娠していなくて2012年までに少なくとも1回の出産があった女性約3600人を対象として、アンケートにより取っていた食品を調べ、妊娠中に高血圧と診断されたかどうかを尋ねて、関連性を分析した。

 9年の追跡期間中に約6150件の妊娠があり、約300人が初めて高血圧と診断されていた。

約40%のリスク低下

 分析の結果、4つの食事パターンが明らかになった。1つ目は「肉/高脂肪/砂糖」、2つ目は「地中海食」、3つ目は「果物と低脂肪乳製品」、4つ目は「調理した野菜」。

 肉/高脂肪/砂糖、果物と低脂肪乳製品、調理した野菜の3パターンは、妊娠中の高血圧と関連しなかったが、地中海食の食事パターンが多くなると妊娠中に高血圧になるリスクが低下した。なお、研究グループは、地中海食は野菜、豆類、ナッツ、豆腐、ご飯、パスタ、ライ麦パン、赤ワイン、魚が特徴と説明している。

 地中海食の頻度で4つに分けると、最も多いグループは最も少ないグループより妊娠中に高血圧になるリスクが約40%低かった。

 日本で妊娠中に地中海食というのも一般的ではないかもしれないが、医療機関とも相談しながら選択肢に含めてみても良いかもしれない。


引用元:
地中海食は妊娠中にも良い、高血圧のリスクを下げる(Medエッジ)