太りぎみの妊婦さんの生活指導はお金をかけて行うのがお得ということだ。

 費用はそれに見合う経済効果があるという。

生活指導の経済的なインパクトを調べる

 オーストラリア、アデレード大学の研究グループが、肥満問題を扱うBMCオベシティー誌に2015年3月11日に報告したもの。

 研究グループは、妊娠10週から20週の間で、BMIが25以上の太りぎみ、または肥満と判定できる妊婦さんを対象として2つのグループにランダムに分けて、生活指導をする費用対効果を調べている。

 一方のグループは、総合的な出産前の指導を行う「生活指導」のグループとして、もう一方は、そこまでしない標準的な対応をするグループとした。

 ランダムにグループ分けしてから、出産後の6週間まで追跡調査。追加してかかった費用についてグループの間で比べた。

費用は打ち消される

 結果として、生活指導すると。費用はかかるものの、お得であると分かった。

 赤ちゃんの状態が良くなるため、全体で見ると、生活指導でかかる費用を打ち消すほどのインパクトがあるからだ。

 オーストラリアなので、経済的な費用感や赤ちゃんの体重の捉え方は日本とは異なるが、赤ちゃんの体重が4000g以上になると2万ドル、日本円で250万円程度がかかってしまうとすれば、85%の確率で生活指導をしておいた方がお得となる。あるいは4万5000ドル、日本円で500万円程度もかかるならば、95%の確率でお得と判断できるようだ。

 研究グループはさらに子どもが大きくなってからの影響も含めて考える必要も増える。妊娠中に肥満傾向があると出産後に子どもに問題が起こりやすいとも分かっている。例えば、妊娠中に太っていると子どもも肥満傾向が出ると最近も報告されている(妊娠中に太るほど、生まれる子の8歳時点の肥満傾向も強くを参照)。子どもの問題も防ぐことができるならば、妊娠中の生活指導の

 経済効果はさらに高い可能性もあるわけだ。

 日本では赤ちゃんが大きくなったからと同様な出費を伴わないかもしれないが、太りぎみ、あるいは肥満であるときには、赤ちゃんが大きくなりすぎて、出産費用がかさむこともある。日本でも前向きに医療機関と相談したい。


引用元:
太りぎみの妊婦さんの生活指導には経済効果、「費用に見合っている」(Medエッジ)