松本市の信州大病院は9日までに、内視鏡手術支援ロボット「ダビンチ」を使った婦人科の子宮全摘手術を初めて行った。ダビンチは県内では信大病院と、長野赤十字病院と長野市民病院(ともに長野市)の3病院が導入しているが、婦人科手術は県内初。執刀した医学部産婦人科学講座(塩沢丹理教授)の岡賢二助教(49)は「手術法の選択肢が増えるのは好ましい。不妊症の卵管形成や子宮内膜症などの手術にもいい」としている。

 内視鏡手術は、患者の腹部に小さな穴を空けて内視鏡やメスを差し込み、映像を見ながら手術する。開腹手術より患者の身体的な負担が少ないが、ダビンチを使うとより精密にできるのが長所という。

 信大病院でダビンチを使ったのはこれまで泌尿器科と呼吸器外科の手術だけ。婦人科手術の1例目は4月下旬、子宮腫瘍の40代女性に実施した。岡助教は「圧倒的に手術がやりやすい。出血量も減るなど安全性の向上にもつながる」と評価。今後も月1回ほどのペースで行う予定だ。

 ダビンチ手術で公的医療保険が適用されるのは、泌尿器科の前立腺がんの前立腺全摘手術のみ。呼吸器外科や産婦人科は全額を患者負担の自由診療となる。婦人科は当面は信大病院が一部負担する。

 ダビンチは米インテュイティブ・サージカル社製。同社によると、ダビンチによる婦人科手術は世界では全体の40%以上と最も多いが、国内では数%ほどで、泌尿器科が9割以上を占めている。信大病院では、泌尿器科が約130件、肺がん切除など呼吸器外科が約20件(ともに5月末現在)となっている。




引用元:
信大病院の手術支援ロボ「ダビンチ」 県内初の婦人科手術  (信濃毎日新聞)