女優の浅利香津代さん(70)と元家裁調査官で東洋大非常勤講師(少年非行論)の佐々木光郎さん(69)による「こころの子育て対談会」が6日、秋田市文化会館で開かれた。同市出身で人生経験豊富な2人の対談に、集まった市民ら約350人が耳を傾けた。

 浅利さんは幼い頃に母を亡くし、祖父母に育てられた。いじめを受けたこともあるが「祖父母はいつも私の味方で、励ましてくれた」と振り返った。大学進学を機に上京し、演劇の指導を受けた先輩からは「秋田に帰れ」などと叱責されて落ち込んだが、「怒られても感謝する」という祖母の教えを思い出し、道が開けていったと語った。

 佐々木さんは、家裁調査官として30年間、非行や問題を起こした少年や少女約1万人と向き合った経験から、「親が『熱心さ』の意味をはき違え、過度な期待を押しつけることが(子供には)プレッシャーになっている」と指摘。子供を競争や勝利至上主義から解放して、「最低限のモラルを教えつつ、温かく見守る目が必要だ」と締めくくった。


引用元:
「子育て」で女優の浅利さんと元家裁調査官対談 秋田(読売新聞)