博報堂が実施している「博報堂こそだて家族研究所」は、2015年3月7日から3月8日に実施したアンケート調査をまとめた「現代パパの子育て事情(前篇)」を発表。いまどきパパの8割以上が子育てに積極的な姿勢であることが明らかになった。

 同研究所は、2012年10月の設立以降、子どもを持つ家族の消費やライフスタイルについて調査研究を行っており、今回のレポートは、0歳〜12歳までの子どもを持つ20〜40代の全国の既婚男性を対象にインターネット調査を行った結果をまとめたもの。得られた有効回答数は1,079人。

 レポートによると、「父親も子育てに積極的に参加することが当たり前だと思うか」という問いに対し、「非常に当てはまる」29.9%、「やや当てはまる」51.6%と、8割以上のパパが子育てに積極派であった。子育て積極派のパパは、「仕事を通して自分の能力や可能性を高めたいか」という問いに対しても全体回答の60.0%を上回る割合で仕事への能力開発にも積極的な姿勢であることが明らかになった。

 仕事と育児の両立に関しては、「必要だと思う」34.1%、「ややそう思う」45.9%と、8割が両立が必要だと考えているのに対し、実際に両立できると思うかについては、「思う」11.0%、「ややそう思う」34.4%と、両立が可能だと感じている割合はほぼ半減する結果となった。

 仕事と子どもに関わるイベントの優先度合いについて聞いたところ、「運動会」「入園(学)式・卒業式」「子どもの病気」に関しては8割近くが「子どもを優先する」もしくは「どちらかといえば優先する」と回答。一方で「ハロウィーン」「節分・ひなまつり・七夕」「保護者会やPTA」に関しては、半数以上が「仕事を優先する」と回答した。子どもにとって年に1度もしくは一度きりの主役のイベントに関しては子どもを優先するが、季節の行事や日常の学校関係の集まりについては仕事の方が優先度合いが高いと感じているようだ。

 また、子育てについてどのような内容であれば職場の理解が得やすいか、という問いについては、「入学式や運動会などの行事」「授業参観」「子どもの看病」の順で、仕事を休むことに対し比較的職場の理解が得やすい、という回答に。「子どもの送迎」のために遅刻・早退をする、「職場に子どもを連れていく」ことに関しては、理解を得難いとのことだった。

 今後、子育てパパが仕事と育児を両立していくために必要なことは、「父親本人の意識改革」58.0%、「職場の理解」53.1%、「職場の仕組みや制度」44.9%という結果に。本人の両立するという気持ちが一番大事だが、周囲のサポートや理解があってはじめて実現できると考える、リアルな子育てパパの実態が明らかになった。



引用元:
いまどきパパの8割が子育てに積極的「パパの子育てレポート前篇」(日刊アメーバニュース‎)