進行した前立腺がんの多くで遺伝子異常が存在し、その場合に乳がんや卵巣がんのために作られた薬が効くと分かった。

 英国がん研究所のエリゼール・ヴァン・アレン氏らの研究グループが、有力科学誌であるセル誌において205年5月21日に報告している。

腫瘍除去やホルモン治療の人を対象に
 これまでの前立腺がんに関する多くの人数を対象とした遺伝学研究は、早期がんの男性から取った腫瘍サンプルをもとにすることが多かった。

 今回の研究では、米国と英国にある8施設の研究者が共同し、過去に前立腺の腫瘍を取り除く手術やホルモン療法を行い、その後病気が進行して、治療に耐性のある150人の男性から生検サンプルを取った。腫瘍サンプルはリンパ管、骨、その他組織から採取した。

遺伝子異常が多く
 およそ90%にはDNAエラーがあった。サンプルのおよそ4分の1で、DNA修復に関与する「BRCA1」「BRCA2」「ATM」のような遺伝子に異常が認められた。

 このような遺伝子の異常は、PARP(ポリADPリボースポリメラーゼ)阻害薬と呼ばれる薬に対する感受性と関連していると説明する。PARP阻害薬は本来、乳がんと卵巣がんの治療のために作られたものであるが、前立腺がんにも効果があるかもしれない。

 PARP阻害薬は日本でも開発が進んでおり、有望となりそうだ。




引用元:
前立腺がんに乳がんや卵巣がんの薬が効果、「PARP阻害薬」が有望か(Medエッジ‎ )