夏は海や山に花火大会、バーベキューといった具合に、一般的に冬と比べると活動的に楽しめる季節だ。しかし、夏に悩まされてしまうのが、台風やハリケーン、ストームの存在である。大きなハリケーンが去った後に残されるのは、甚大な被害を被り、普段通りの生活が送れなくなってしまった被災者だ。

そんな被災者のために立ち上がったのが、ある大手ビール会社で、なんとビールの生産を1晩ストップして、代わりに飲料水を缶に入れて配布したというのだ!

・バドワイザーで有名なビール会社が立ち上がる!
米ミズーリ州のセントルイスに本社を置く「Anheuser-Busch:アンハイザー・ブッシュ」は、世界第3位のビール生産量を誇るビール会社だ。社名を聞いてもピンと来ない人でも、同社が生産するバドワイザーの名前なら耳にしたことがあるだろう。

大手だけに1日に生産するビールは相当な量になるが、アンハイザー・ブッシュはビールの生産ラインの一部をひと晩ストップ! テキサス州とオクラホマ州を襲ったストームによる洪水で、犠牲となった被災者のために立ち上がったのである!!

・被災者のために5万缶もの飲料水が生産される
飲料水の生産に携わったのは、被災地にほど近いジョージア州カータースビルにあるビール製造所。そこで、ひと晩のうちに5万缶もの飲料水が生産されたとのこと。今回だけでなく、赤十字に協力しているアンハイザー・ブッシュは、すでに年に3回もビールの生産を一時的にストップして、飲料水を生産したそうだ。

・チャリティーに尽力するビール会社がカッコ良すぎる!
「缶に液体を入れる生産ラインを、ビールから飲料水に代えてしまえ!」という発想も斬新だが、被災者のために、それを実行してしまったアンハイザー・ブッシュがカッコ良すぎる!! そして、さすがに既存のビール缶に飲料水を入れるわけにはいかなかったのか、新しくデザインした缶まで用意。同社のロゴと共に “WATER:水” の文字を、シンプルながらもしっかり入れているところにも好感を持ってしまった。

これからの季節、ハリケーンやストームによる被害が増えていくだろう。同社を見習って、被災者のために手を差し伸べる他大手ビール会社や、清涼飲料会社も出てくるのではないだろうか。

ビールが大好きな筆者は、もっぱら最近はクラフトビール派だったが、アンハイザー・ブッシュの話を聞いて、久しぶりにバドワイザーを飲みたい気分になってしまった。



引用元:
大手ビール会社が突然ビールの生産をストップ!! 代わりに飲料水を缶に入れてしまった理由が立派すぎる件(ロケットニュース24)