放射線(エックス線)検査が妊婦にも安全なことを伝えようと、京都医療科学大と京都精華大のグループが医療知識や実話をもとにした漫画を制作し、このほど冊子にまとめた。胎児への影響を不安に思い、検査後に悩んでしまう妊婦は多いといい、読みやすい漫画を通じて正しい知識の普及を目指す。

 漫画は2012年、医療放射線や漫画制作を学ぶ両大学の学生など8人が協力し、卒業研究の一環として制作した。指導した京都医療科学大の大野和子教授が約2年半にわたり、看護大学などで漫画を使った講義を実施。学生らの反響をふまえて、医療関係者向けの資料を付け加えた冊子にまとめ、1月からウェブ上で公表を始めた。

 題は「幸せの実り」で、健康診断で放射線検査を受けた後に妊娠が発覚し、中絶を考えてしまった夫婦の実話をもとにしている。産婦人科医が不安を与える言動をして夫婦を悩ませたが、最後は信頼できる放射線専門医と出会い、元気な赤ちゃんを出産する。

 1980年頃から放射線検査技術は格段に進歩し、胎児に影響を与えるよりはるかに低い被ばく線量で検査できるようになった。ただ同年代以前に医学部を卒業し、知識を更新する機会がなかった医師など、間違った認識をしている医療関係者もいるという。

 日本医学放射線学会には不安を感じた妊婦からの質問が多く寄せられているといい、大野教授は「医療関係者の講習で漫画を使ってもらったり、妊婦さんに見てもらったりして、不安に感じる人を減らしたい」と話す。

 漫画の閲覧はhttp://www.kyoto−msc.jp/gift_of_happiness/jp/



引用元:
放射線検査、妊婦にも安全 京都医療科学大などが漫画制作(京都新聞)