さまざまな育児相談を受けている立場から、悩めるお母さんたちの疑問や不安に答える本シリーズ。今回は、赤ちゃんの「人見知り」についてです。生後6か月くらいから人見知りは始まります。人見知りをするのは正常で、赤ちゃんが順調に成長している証です。とはいえ、あまりに人見知りが強いと心配になりますし、逆にまったく人見知りをしないというのも不安というのが親心ですよね。
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◆家族と他人を見分ける能力=人見知り
生後6か月頃になると、赤ちゃんの運動能力がどんどん発達し、腹ばいになったり寝返りを打ったり、盛んに動くようになります。肉体だけでなく脳も発達してきて、いつもそばにいる身近な人(=家族)と、そうでない人を区別できるようになります。これが「人見知り」です。両親がメガネをかけていると、他人でもメガネをかけている人を怖がらないなど、相手の特徴も認知できるようになってきます。
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◆赤ちゃんは母親を通して世界を見ている
赤ちゃんは、お母さんの反応に合わせて他人を認識しています。母親の目を通して他人を見ていると言ってもいいでしょう。お母さんが対人的な緊張が強かったり、他人と打ち解けにくかったりすると、赤ちゃんも同じように緊張してしまいます。お母さんの緊張を敏感に感じ取っているのです。子供の人見知りが強いと思うお母さんは、まずは自分が初対面の人にも打ち解けて会話をしてみましょう。お母さんが相手に親しみの感情を示せば、赤ちゃんも共鳴して受け入れることができるはずです。ただし、無理に慣れさせる必要はありません。ゆっくりと他人に慣れていけばいいでしょう。
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◆甘やかしているから人見知りになるわけではない
人見知りが激しく、お爺ちゃん・お婆ちゃんにも懐かないような子供もいます。そんな時、「普段甘やかしているからだ」などと言われることもあるかもしれません。しかし、甘やかすことと人見知りは関係ありません。最初は拒絶反応を見せていても、お母さんが進んで義父母と親しく話をするようにしていれば、子供も自然と懐いてきます。ただし、最初から祖父母に赤ちゃんを預けて懐かせようとすると、かえって逆効果になることもあります。無理をせず、徐々に慣れさせていけばいいでしょう。
◆人見知りをまったくしないのも心配?
逆に、ほとんど人見知りをしない赤ちゃんもいます。この場合、お母さんは自分と他人の区別がついていないのではないかと不安になるようです。例えば、自宅が旅館など人の出入りが多いところで、いろいろな人に面倒を見てもらって育った子供は、人見知りをしない傾向があります。普段から仲居さんや出入りの業者さんなどに声をかけられたり、抱っこされたりしていると、どの人も身内であるように感じるからです。これも自然なことなので、人見知りをしないからといって心配する必要はありません。
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◆育った環境によって人見知りの度合が異なる
また、きょうだいが多い中で育った場合も、人見知りをしない子になることがあります。きょうだいの友達などがしょっちゅう出入りしている状態だと、他人も家族と同様に自分にとって安全な人たちだと認識するので、防衛的な感情が湧かず、人見知りをする必要もないというわけです。中には、まったく人見知りをしない子供を見て、「自分はこの子にとって特別な存在ではないのかも」と悲観するお母さんもいるかもしれません。そんな時は、一度外出してしばらく子供と離れてみて、戻ってきた時の反応を見てください。恐らく不満は解消されるでしょう。
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◆人見知りがわかりにくい子もいる
赤ちゃんによっては、知らない人と接しても激しく泣いたり、母親にしがみついたりという反応が顕著に見られない場合があります。だからといって、「この子は人見知りしない」と思い込むのは早合点です。赤ちゃんといえども、感情の出し方には個体差があります。たとえ明確な拒否反応がなくても、顔つきが不安そうだったり、視線を逸らせたりとった行動で人見知りを表す子もいます。赤ちゃんの反応をよく見てください。
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◆人見知りはずっと続くわけではない
いずれにしても、赤ちゃんの人見知りは一過性で、そう長くは続きません。人と接する機会が増えていけば自然に消滅します。不安な時はいつでもお母さんがついているという気持ちで、子供と向き合っていきましょう。
●南部洋子(なんぶ・ようこ)
助産師・看護師・タッチケア公認講師。株式会社とらうべ社長。国立大学病院産婦人科勤務を経て、とらうべを設立
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Mocosuku編集部
引用元:
育児相談の現場から(17)子供の人見知りが激しすぎる・全然人見知りしない、どっちも心配!(Mocosuku Woman)