北里大病院(相模原市)は28日、血液が逆流する重い心臓病が出生前に見つかった男児に出産直後、手術を行い、成功したと発表した。
心臓の働きが悪い新生児に対する出産直後の手術で成功した例は海外でも報告がないという。
同病院によると、男児の心臓病は、別の医療機関で行った超音波検査で見つかった。全身に血液を送り出す左心室と大動脈の間にトンネル状の穴が開き、血液が逆流する「左室大動脈トンネル」と診断された。
この病気は非常にまれで、見つかるのは10万人に1人以下の割合。男児は、血液の逆流で心臓が拡大し、血液を送り出す力が弱くなるなど、危険な状態だった。
同病院は、出生前から産婦人科や小児科、麻酔科、心臓血管外科の医師らが治療チームを結成。先月2日、妊娠37週で帝王切開を行い出産。そのまま隣の手術室で人工心肺を装着して心臓を止めた上で、7ミリあった穴をふさいだ。男児の心臓はほぼ正常な状態に回復し、体重も約3・8キロと出生時よりも1キロ増えた。今週中にも退院できる見通し。
引用元:
心臓病の新生児、出産直後に手術…北里大病院が成功 (読売新聞)