双子の出産で、最適な時期とは?

 米国の研究グループが、産科婦人科の専門誌であるアメリカン・ジャーナル・オブ・オブステリクス・アンド・ジネコロジー誌2015年5月号で報告している。

双子の出産のリスクを検討
 双子の出産における母親の負担は1人を妊娠した場合よりも高まる。赤ちゃんにとっても早産になりやすかったりして、十分に成熟しないままに生まれる可能性も増してくる。双子の場合に、死産が増えるという研究報告もある(双子の出産、死産のリスクは3倍超、3つ子以上は10倍)。

 研究グループは、双子の出産に関し、どのタイミングで生むのが赤ちゃんの危険を最も減らせるかを検証した。

 2006〜2008年の米国の出生に関するデータから、在胎32週0日から40週6日までの週ごとの死産、乳児死亡の発生率を調べている。

死産は増え、乳児死亡は減っていく
 まず、死産リスクの観点では、赤ちゃんが子宮に残る期間が長くなるほど高くなっていた。37週では1万人あたり12.5人であるのに対して、38週では1万人あたり22.5人に増えていた。

 一方で、出産後の乳児死亡リスクの観点では、妊娠満期に近いほど下がっていた。32週から36週では、週ごとに死亡率は下がり、週ごとの差は、統計学的に意味のある差と判定できた。

37週目が理想的
 結果として、死産と乳児死亡の可能性を踏まえて複合的に分析すると、37週の時点に出産した場合にリスクが最も低くなると分かった。40週前後が満期となるので、やや早めに生むのが最適となるようだ。

 37週では1万人あたり43.9人。38週で1万人あたり59.2人。37週目に直ちに生む対応を受けたとき、そのまま待機している場合と比べて、赤ちゃんの死亡リスクは13%低下すると計算できた。

 研究グループは37週目に生むのが理想的と見られると指摘した上で、母子の状況に合わせえて個別に出産のタイミングを図ってほしいと求めている。

 出産のタイミングを考えるときには、視点として持っておきたい。

文献情報
Page JM et al. The risk of stillbirth and infant death by each additional week of expectant management in twin pregnancies. Am J Obstet Gynecol. 2015;212:630.e1-7.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25797235



引用元:
双子の出産に最適なタイミングは?米国の研究グループ (Medエッジ)